2015年08月01日

「記憶」に翻弄される日本

「軍艦島」の登録ですったもんだし、俄然一般国民の関心度も高まった「世界遺産」だが、今度は中国が「南京事件」「慰安婦」を世界「記憶」遺産登録しようとしているらしい。これに対して日本の「民間団体」が「捏造にもとづくもの」として抗議の反論書簡をユネスコに提出したという(夕刊フジ電子版/楽天NEWS)

中国政府が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産に南京事件と慰安婦の歴史資料の登録を申請したことに対し、日本の複数の民間団体が立ち上がった。「捏造(ねつぞう)された資料に基づくものだ」などとする反論書簡をユネスコ側に提出、登録しないよう申し入れたのだ
>中国側は昨年6月、「南京虐殺」と、慰安婦に関する歴史資料を世界記憶遺産にするよう登録を申請。登録されれば「歴史的に貴重な資料」と公式に認められ、デジタルデータで保存され、一般に公開される
>民間団体は30日、パリのユネスコ本部を訪れて書簡を提出。書簡では南京事件について「日中戦争当時、中国国民党が日本軍の残虐性と非道さを描くためのプロパガンダとして捏造した」とし、慰安婦については、だまされたり親に売られたりする犯罪はあったが、多くの米国の学者らが「戦時下における売春婦だった」との結論に達していることなどを盛り込んだという
10月初めに開かれる国際諮問委員会で登録の可否をめぐる勧告が出る見込みで、ユネスコの担当者は書簡を委員長に手渡す意向を示したという


戦後70年を経た今になって「記憶」が蘇ったわけではあるまい。まして「慰安婦」問題で騒ぐのはもっぱら韓国であり、それも日本軍の強制連行という部分は朝日新聞の虚偽報道に基づくものと明白になっている。中国が今この時期にこのようなことをする必然性がない。

やはり安倍首相の談話や安保法制見直しに対する牽制の意味も込めた政治的プロパガンダとしか考えられない。

この種の抗議、反論は本来国がすべきことではないか。国にかけられた不名誉を雪ぐのは国民より何より国であろう。抗議の意思や反論声明は愚か遺憾の意ひとつ示さない国の姿勢は理解できない。情報戦・外交戦として初歩の初歩で日本は負けている。

それにしてもこの「世界遺産」、少し存在として軽すぎないか。自然遺産はともかく、「文化」や「歴史」に関するものは現存する各国の立場や思惑が絡み、極めて政治的なイシューになるケースが多い。

純粋に学問的な評価が与えられるならまだしも、「南京事件」「慰安婦」などそもそも根拠自体が怪しい「事件」で、その「記憶」に至っては現実と虚構の区別もつけ難く、格好のプロパガンダ材料である。そんなものはいっそ廃止にしたらどうなのか。
posted by 三四郎 at 07:47| 千葉 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする