2015年09月12日

県知事の使命

沖縄県の尖閣諸島が国有化されて3年、中国による領海侵犯は日常茶飯事となっており日本国・国民へ継続的な圧力となっている。既に民生への影響も顕在化しており、沖縄の漁民は中国船を恐れて漁場を移動し、漁獲量が激減しているという(読売電子版)

>政府が沖縄県の尖閣諸島を地権者から購入し、国有化してから11日で3年を迎える
>尖閣の領有権を主張する中国は、周辺海域での領海侵入を常態化させ、日本に圧力をかけ続けている。安倍首相は島嶼防衛を強化するとともに、不測の事態を避けるため緊張緩和に向けた外交努力も行っている
>「尖閣の周辺には怖くてもう行けないよ
>沖縄県宮古島市・池間島の一本釣り漁師の男性(71)は、漁船の前でさみしげな表情を浮かべた
>尖閣諸島周辺ではオオヒメやバラハタなどが面白いように釣れた。ところが2012年9月11日の尖閣国有化後、中国の公船や、100トン以上もある巨大な漁船が頻繁に現れるようになった。男性は中国船が見えると島陰に隠れて漁を続けたが、国有化から1年後、尖閣周辺とは違う漁場にやむなく移った。漁獲量は半減したという


こういう現実があるなかで、沖縄県の翁長知事は普天間基地移設反対という政治的行動に明け暮れており、辺野古沖埋め立ての承認取り消しへ週明けにも決断するらしい(読売電子版)

>沖縄県の米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設問題で、翁長雄志知事は11日、前知事による移設先の埋め立て承認取り消しについて、週明けに表明する意向を明らかにした
>政府は中断していた移設作業を12日にも再開する方針で、政府と県の対立は、より激化することになりそうだ
>翁長氏は11日夕、県庁で記者団に承認取り消しの表明時期を問われ、「腹はもう固まっている。週明けには私の考え方を報告したい」と明言した
>政府は9日までの1か月間を辺野古移設問題を巡る県との集中協議期間とし、移設に向けた全ての作業を中断していた。県が移設先の海域で行っていた潜水調査が11日に終了し、政府は早期の再開で移設を着実に進める姿勢を示す判断をした。菅官房長官は11日の記者会見で「天候や準備もあるので、防衛局が適切に対応していくと思う」と述べた


この2つのニュースを並べて思うのは、沖縄県知事はいったい何をしているのだろうという率直な疑問である。

県知事の仕事は県民の生活と安全を守ることにある。米軍基地移設問題は、普天間の住宅密集地にある軍飛行場を、より安全性の高い辺野古沖に移設するものである。合理的に考えて県知事がこれを拒否する理由はない。

そもそも米軍基地の要否は国の外交と安全保障に関わる問題であり、地方行政の長がこれを判断する権限はないはずだ。加えて一つ目の記事にあるように、中国の圧力は常態化しており県民がその生業を全うすることすらできなくなっている。

米軍のプレゼンスが中国の軍事行動に一定の抑止力となっていることは否定できない以上、良否や好悪の次元ではなく、県民の生命・安全の確保の観点から見て国の方針に沿うこと以上のことが沖縄にできるとは思えない。

そう考えれば、翁長知事という人は、真に沖縄県民の生活を考えているというより、己の政治的信条や支持者の思惑に捕われて知事としての本来の使命を失念しているのではなかろうかと思う。

いつも思うことながら、沖縄県民はこれでいいのだろうか、と問わざるを得ない。
posted by 三四郎 at 07:51| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする