2015年09月20日

使う前から剥がれるメッキ

中国主導で発車するように見せかけて、ドアを開けっぱなしのAIIB。初代総裁に就任する中国人の元財務官僚は、意思決定機関であるはずの理事会や総会の役割を事実上無力化するつもりのようだ(読売電子版)

中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)の初代総裁に就任する金立群・元中国財務次官は19日、経済フォーラム出席のため訪問したシンガポールで読売新聞などのインタビューに応じた
>金氏はAIIBの意思決定機関である総会や理事会の役割について、意思決定の迅速化などを理由に「個別の事業に直接関与すべきではない」と述べ、融資案件の決定に総裁らの権限が強まる可能性を示唆した。中国の思惑が反映されやすくなるとみられ、日本の懸念が的中しそうだ
>金氏は融資先の国について、「『あれをしろ、これをしろ』と指示することは、(その国の)政府からイニシアチブを奪うことだ。我々は相手国政府の決定を尊重する」と述べ、アジア開発銀行(ADB)など既存の国際金融機関との違いを強調。さらに「AIIB参加国の中にはADBに入りたかった国もある。しかし、ADBに新たに加わるのは難しい。既存のメンバー国の中に自らの出資比率が下がることを望まない国があるからだ」と述べ、既存機関に対する不満が参加国増加の背景にあることを示唆した
>AIIBは2013年10月に中国の習近平国家主席が設立を提唱した。創設メンバーは57か国の予定。金氏によると、さらに20か国以上が参加意欲を示しているという


まさに使う前から剥げ始めたメッキといったところか。理事会や総会に融資案件の選別をさせず、総裁の恣意と独断ですべてが決まると言っているに等しい。

あれこれ指示せず相手国政府の決定を尊重する、などと言うが、総裁の意に沿わない案件には融資がつかないとすれば、指示などせずとも向こうからその意向を汲んだ案件組成をしてくるのは自明だ。

参加メンバーが「どんどん増える」ようなアナウンスをしているが、肝心なことはどういうプロセスで融資されるのか、そもそも運営ができるのかということだ。それ次第では抜けるメンバーもぞろぞろ出てくるのではないか。

まぁ日本としては「だから言わんこっちゃない」わけで、どうぞお好きなようにと突き放していればいい。
posted by 三四郎 at 11:56| 千葉 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 政治・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする