2015年11月29日

未必の故意

オウム真理教による東京都爆弾小包事件で、原料となる薬品の運搬を行い、殺人未遂幇助に問われて17年間の逃亡生活を送っていた菊池直子被告に「無罪」判決が下された。

「えぇ? いくら何でも「無罪」はないだろ」、と思っていたら、マスコミの扱い、受け止め方も一様ではないらしい(楽天NEWS/JCAST)

前段略
「薬品を運んだことも、十二分にテロ行為の一部」
>「オウム真理教ってのは、まさに国家転覆を狙っていたわけですから。そういうことも末端の人たちは全く知らなくて、ヨガ教室の延長だと思っていたんでしょうか
>放送中、宮根さんは、教団の危険性を当人は本当に認識していなかったのか、という疑問を繰り返した。オウム問題に詳しい紀藤正樹弁護士から電話出演で解説を受けても、なかなか腑に落ちない様子だ。「(一連のオウム事件では)亡くなられた方もたくさんいる。いまだに後遺症で苦しんでいる方がたくさんいる中で、この無罪判決というのは衝撃は大きいですよね」と、言葉を選びつつも判決に疑問を投げかける
>コメンテーターの手嶋隆一さん(外交ジャーナリスト)も、テロ抑止の観点から、「裁判所のそういう法技術的な問題だけですべてを判断してもいいのだろうか」という議論が起こるのではないか、との見方を示し、宮根さんに同調した
>同時間帯の「直撃LIVE グッディ!」(フジテレビ系)でも、無罪判決に対して、疑問のトーンが濃かった。司会の安藤優子さんは、17年間の逃亡という経緯から、「やっぱりなかなか一般普通の感情からいうと、そっちの方が『不合理』なんじゃないの?という気がしなくはないんですよね」と述べた。さらに、「薬品を運んだことも、十二分にテロ行為の一部なわけなんですからね」とも指摘した
>翌28日の朝刊でも、毎日新聞などで、一審に参加した裁判員からの不満の声が大きく扱われている。産経新聞は、一面で「裁判員裁判の根底揺るがす」との見出しを打った。
NHKでは、判決に肯定的なコメントを紹介
>一方、27日のNHK「ニュースウォッチ9」では、判決についてコメントしたジャーナリストの江川紹子さんが、肯定的な立場を採った。一審判決は裁判員にオウムの特殊な環境が十分に理解されないまま、「推測・推認・可能性」を積み上げる「有罪ありき」のものだったと指摘したのだ。そして、逆に今回の判決について、「極めて真っ当な判決だったと思う」と高く評価した
>同じ日の「報道ステーション」(テレビ朝日系)は、「オウム真理教家族の会」代表でVXガス襲撃事件の被害者でもある永岡弘行さんが、「(マインドコントロールを脱して)自分の頭で考えることができるような元の人間に戻ってほしい」と話した。また、スタジオでは古館伊知郎さんが、「菊地被告どうこうと言っても、オウムがなぜこんなことを起こしてきたかっていう本質ではないと思うんですね」と考えを述べた
>番組では、1995年の都庁小包爆弾事件で指を失った当時の都知事秘書・内海正彰さんの「誠に残念」という談話を紹介したものの、他番組とはまた違った観点となった
>呼称についても、各社の対応はバラバラだ。28日時点で、NHKや共同通信などは「菊地直子元信者(元オウム真理教信者)」、朝日新聞は「元信徒」という肩書を使う一方、読売新聞・毎日新聞などは「被告」表記を続けている


無罪判決懐疑派の俺としては、前段の宮根、手嶋、安藤各氏によるコメントに共感を覚える。何より率直な、根源的な疑問として、菊池被告が教団や自らの役割に対する犯罪性を認識していなかったのであれば、なぜ17年間も逃亡生活を続けていたのかが分からない。

冤罪に問われる可能性や批判中傷に対する恐怖があったとしても、現実に教団のなしたことで多くの重篤な被害者を出していることに対し、組織の構成員として説明する義務があるはずだ。しかも同被告は「走る爆弾娘」の異名をとり、教団の広告塔という重要な役目を果たしていた。

江川氏に反論するとすれば、仮に罪を今回の事件に限り、オウムという特殊な環境下で強いられた「単なる運び役」と矮小化したとしても、テロの片棒を担いだことには変わりなく結果として立派な犯罪ではないか。洗脳や無知では済まされない、「未必の故意」とでも言うべき心象があったと考えるのが自然な感覚で、それは十分罪に問えるはずだ。

古舘氏の「オウムの本質云々」というコメントは何か的ずらしのようで、菊池被告の行為を含め多面的重層的にオウム事件を捉えなければ、彼らが何をなぜしてきたかを突き詰めることはできない。菊池被告の罪がオウムの本質と無関係とでもいうようなコメントは、それこそテロの本質、淵源に対する考察を軽視するものだ。

疑問だらけのこの裁判、今後も徹底的な検証が望まれる。
posted by 三四郎 at 09:37| 千葉 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | 社会・教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月28日

県民の声というなら

日々に増大する中国の海洋進出の脅威に備えるため、南西諸島に500人規模の陸自部隊が配備されることとなった。いわゆる「基地負担」が増す形となる沖縄県・石垣市の中山市長は、「防災上の尽力を住民も理解している」と言葉を択びながらも受け入れに前向きな姿勢を示したようだ(読売電子版)

>若宮健嗣防衛副大臣は26日、沖縄県の石垣市役所で中山義隆市長と会談し、石垣島への配備を検討している陸上自衛隊の部隊について、500〜600人規模とする案を説明した
> 若宮氏は会談で、「(陸自の駐留地域の)空白を可能な限り早く解消したい」との考えを伝えたほか、島中央部の市有地を駐屯地とし、隊庁舎や射撃場、火薬庫、グラウンドなどの整備を行う計画を提案した
>これに対し、中山氏は「防災上の(自衛隊の)尽力を住民も理解している」と述べ、市議会と協議して回答する考えを示した
>配備を予定しているのは、大規模災害や離島攻撃の際に初動対応を担う警備部隊と、地対空、地対艦ミサイルの部隊。防衛省は、中国が東シナ海への進出を活発化させていることを踏まえ、石垣島や宮古島などの南西諸島で陸自部隊の配備を進めている


「島の住民も理解している」とは婉曲な言い方ながら、「基地絶対反対」一色の沖縄本島とは随分と感触が違うようだ。本土からやってくる左翼活動家やプロ市民も石垣島まではカバーしきれていないものか。

いやそうではあるまい。石垣島といえば漁業と観光の島というイメージがある。東シナ海で毎日安全に漁ができるかどうかは、文字通り生活のかかった「死活問題」であろう。

その安全・安心が、中国公船の遊弋、領海侵犯で脅かされているのだ。それどころか、却って向こうから「領海退去」を命じられることもあるとなれば、これはもう生活の基盤が日々脅かされている状況だろう。

それゆえにこそ、安全・安心のため文字通り有事の「盾」となってくれる自衛隊に期待するところは大きいはずだ。実際に銃火を交えずとも、そこに存在するだけで中国艦船にとっては大きな脅威であり抑止力となる。

沖縄県知事はこの現実をどう捉え、石垣市民の生活をどう守ろうというのだろうか。本島でデモであげられるシュプレヒコールだけが「県民の声」ではないはずだ。
posted by 三四郎 at 14:24| 千葉 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 政治・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月23日

最高権威の名において

ISによる無差別テロがますます過激化するなか、フランスでは一般のイスラム教徒に対する偏見と憎悪が高まっているらしい。

理不尽なことだが、もともとのフランス人にしてみれば、普通のムスリムとテロリストの区別がつかないという意味で本能的な恐怖がある。しかも突然に同胞―中には家族や友人もいただろう―が一方的に殺されたのである。これまた、いやこれ以上に理不尽なことはない。怒りのやり場をムスリムに求めてしまうことを、賛成はしないが理解はできる。

こんな状況のなか、イスラム教スンニ派の最高権威が長老会議において「テロとイスラム教を結びつけるのは不公正だ」と発言したという(読売電子版)

>パリ同時テロを受け、イスラム教スンニ派の最高権威「アズハル機関」は21日、11か国のイスラム指導者を集めた「ムスリム長老会議」を開いた
>機関の指導者アハマド・タイイブ師は演説で、「テロとイスラム教を結びつけるのは不公正だ」と述べ、イスラム過激派組織「イスラム国」の残虐行為は、イスラム教の教えとは無関係だと強調した。ただ、「イスラム国」がテロなどの根拠として聖典コーランや有名イスラム法学者の言説に触れていることについて、具体的反論はなかった
「イスラム国」を巡り、イスラム教の宗教界は有効な対策を打ち出せないでいる。「イスラム国」が依拠する教義の中に一般教徒が受け入れている教義と重なる部分もあることなどが背景にある


イスラム教のことについては全くの門外漢だが、素朴な疑問として、なぜもっと強い言葉でISに向けた非難がなされないのかと思う。この演説の他のところで触れているのかもしれないが、「テロとイスラム教を結びつけるのは不公正」とだけ言うのではそれこそ公正でない。

テロとイスラム教を結びつけるのは確かにおかしい。しかしそれなら最高権威としてISを完全否定するなり破門にするなりといった措置はとれないのか。

ISは聖典コーランや有名イスラム法学者の言説に触れ、その教義には一般教徒が受け入れている教義と重なる部分もあるというが、それで免罪されるものではない。実際連中のしていることはイスラムの名を騙った殺人でしかない。正統なイスラム教が犯罪に利用されているのが現実ではないか。

ISがイスラム教徒ではないと最高権威が公言すれば、自ら神もしくは指導者の名を騙ろうともそれは僭称になる。ISを根絶するために世界の指導者がすべきことは多いが、彼らの拠って立つ大義や精神的基盤を崩壊させることはその重要な一つだと思う。そしてそれができるのはイスラム教の最高権威をおいてほかにないのではないか。被害者意識に埋没しているときではあるまい。
posted by 三四郎 at 17:30| 千葉 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 政治・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月22日

自作自演国家

安倍首相と朴大統領の形ばかりの首脳会談が実現し、メディアは「関係改善の機運高まり」を演出している昨今だが、一方で韓国は相も変わらず捏造まみれの「従軍慰安婦」に「誠意」を求め続け、「従軍慰安婦像」の撤去には「民間の問題」として応じていない。そればかりか、カナダ等韓国内外で新たな「恥の記録」を増やしている。

国家として一旦ついた嘘に自縄自縛状態となっている感があるが、こうした韓国という国の精神的背景といってもいいようなある種の事件が、同国内で増えているという(楽天NEWS/日刊サイゾー)

>2015年上半期、韓国のネット民に最大の衝撃を与えた「3母子事件」(参照記事)。母親と2人の息子が、父親らから性的虐待を受けたとテレビを通して告発するも、フタを開けてみると壮大な狂言だったというトンデモ事件だ。マスコミやネット民を巻き込み大騒動となったが、下半期になっても韓国では“自作自演”が相次いでいる
>11月15日、手足を拘束された20代女性が路上で発見されるという報道があったが、それも狂言だったことが明らかになっている
>深夜0時ごろ、京畿道(キョンギド)の食堂に、助けを求める声が何度も聞こえてきた。不審に思った店主が様子を見に行くと、食堂裏手には、両手両足を黒いテープで縛られ、助けを求める女性が座り込んでいた。店主はすぐに警察を呼び、女性は保護された
>警察の事情聴取に対し、女性は「車で拉致されたが、辛うじて脱出した」と涙ながらに明かした。警察は女性の証言をもとに調査を始めたが、事件はすぐに決着する。現場周辺の防犯カメラの多くが、女性の奇行を記録していたのだ
>実は、女性は路上で発見される1時間前まで、別の飲食店で友人と酒を飲んでいて、自身を拘束した黒いテープをコンビニで購入する姿までカメラにバッチリと写されていたのだ。ここまで状況証拠がそろうと、女性も観念して自作自演であることを認めた。動機に関しては相変わらず口を閉ざしているが、女性が拉致されたとする車の車種が彼女の知人男性の車と一致していることから、男性を陥れるための計画だったと推測されている。女性は現在、公務執行妨害と虚偽告訴罪の容疑で取り調べを受けている
>一方、18日にも似たような事件が起きている。60代女性が知人男性を陥れようと、性暴行を4回受けたと虚偽の証言をして、同様に虚偽告訴罪に問われている。虚偽告訴罪は10年以下の懲役か、1,500万ウォン(約150万円)以下の罰金が科せられるが、韓国警察庁の統計によると、07年には3,200件だったのが、13年には4,300件にまで増加している。また動機の面でも、営利目的が35%に、報復目的が20%と、半数以上が金儲けや復讐のために犯行に及んでいることが明らかになっている
>さらに最も多いのが、性暴行に関連した事例だ。実際、今年3〜7月の間に虚偽告訴罪に問われた15人のうち8人が、性暴行を訴えたものだった。本人たちの証言がもとになるため、虚偽の性暴行被害を訴えるケースは多く、日本の痴漢冤罪にも似ている
虚偽告訴の増加によって、何もしていなくても事件に巻き込まれる可能性が否定できない韓国。自身の身を守るためには、行動を事細かに記憶しておく必要があるのかもしれない


「拉致」「性暴行」「涙ながらの証言」・・。何やらどこかで見たような、聞いたような語句が続くものだ。

「自作自演」は狂言犯罪として目新しいものではないし、当然日本や他の国でもありがちなものだ。しかし年間3千〜4千件というその件数は、日本を含め「狂言犯罪」としてカテゴライズされた統計データなりを確認したわけではないものの、かなり多いという印象を受ける。

問題と感じるのは、金銭目当てや相手を陥れる復讐目的で狂言に及ぶ過程が「従軍慰安婦」に酷似していることだ。そこに日本政府が「慰安婦問題」で今後とるべき対応のヒントがある。

これらが「狂言犯罪」として立証できたのは全て防犯カメラや自身のカメラによる写真という証拠があるためである。「従軍慰安婦」の場合、「被害者」が売春婦として行為を行ったこと自体はおそらく事実である以上、彼らの証言の虚偽性を突き、これを暴く営みが必須である。

少なくとも日本政府としてこの問題を根本的かつ永久に解決したいと思うならば、徹底した事実検証のための公権力による強制的な捜査をすべきだろう。何しろ「日本の犯罪」を調べ上げようというのだから、それを拒否する理由は少なくとも韓国側には無いはずである。もし韓国側が拒絶するなら、その理由を問うとともにそのプロセスも公開しなければならない。

こうして彼らの虚偽性を、状況証拠を積み上げ、静かにしかし徹底して、かつオープンに追究することで国際社会に糾弾していく毅然とした姿勢以外に、日本がとるべき道はない。いかなる理由を付けても譲歩は論外だし、無視や放置も後顧の憂いを増すばかりでしてはならない。

嘘をついて人を陥れるのは立派な犯罪だ。犯罪者にはそれなりの対応をもってあたらねばならない。面倒なことだが韓国にはそれを分からせねばならない。
posted by 三四郎 at 09:54| 千葉 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 社会・教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月21日

オバマ氏の偽善

パリ同時多発テロに続き、フランスの旧植民地マリでも大規模なテロが起きた。こういう状況では各国民の中東難民に向ける目が厳しくなるのは自然なことだ。

しかし根っからのお花畑なのか、オバマ米大統領は難民受け入れ姿勢を変えることなく、全米の過半数の州が反対する姿勢を逆に批判している。曰く「米国は世界のともしびと思われている」そうだ(時事電子版)

オバマ米大統領は21日、クアラルンプール市内の難民支援センターを視察した。大統領は記者団に「米国を希望のともしびと思っている世界の人々の顔がここにある」と述べ、シリアなど世界の難民問題に積極的に取り組む考えを示した
米国内ではパリ同時テロを受け、大統領が進めるシリア難民受け入れに一定の歯止めをかける動きが強まっている。オバマ氏は「米国の指導力は、差別や拷問、言葉では表せない暴力にさらされている人を思いやることだ」と強調し、国内の反対論をけん制した
>マレーシアでは現在、ミャンマーで迫害されているイスラム系少数民族ロヒンギャの難民や亡命希望者ら約15万人が支援を受けている。オバマ氏は難民の子供たちに名前や年齢を聞いたり、ひざまずいて「大きくなったら何をしたいの」と声をかけたりしていた


来年の大統領任期を控え、ほとんど影響力を無くした感のあるオバマ氏にとり、リベラル主義者の引退の花道として難民問題に取り組みたいのかもしれないが、少し理想が上滑りしていやしないか。

真に難民問題を解決したいのであれば、難民の出身国における紛争を無くすことに尽きる。そのためには無為無策の国連をリードして躊躇せず地上軍を派遣し、ある時期は力でこれを抑え込むことも必要だ。オバマ氏のしていることはどこまでも中途半端で、指導力、決断力の無さを露呈している。

そもそも中東を始めとするアジア・アフリカ諸国を今日のような紛争の巷にしてしまった背景には、前世紀以来、形を変えて続く欧米露の搾取と打算がある。

その贖罪意識が言わせたものであれば人として間違いではないが、ならば米国は世界の警察官役を放棄すること無く、米国の若者の血でこれを償うべきというのも道理ではないか。

そうして贖った平和を紛争地で貧困と恐怖と憎悪に囲まれて暮らす難民に与えること以上に、米国にふさわしい行為はない。結局自らともしびになることを考えず、闇と化した難民の故郷に家庭の明かりを取り戻すしか解決の道はないのだ。
posted by 三四郎 at 17:56| 千葉 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 政治・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月16日

ISの狙い

フランスは13日のの同時多発テロをISの犯行と公式に認めた。欧米、ロシアの攻撃で締め上げられ、じり貧になっているのではないかと、俺などはたかを括っていたのだが、連中の狙いが透けて見えるようなニュースがあった(読売電子版)。

>パリで13日に起きた同時テロは企業や個人の経済活動を萎縮させ、世界の金融市場に悪影響を与える可能性がある
>世界経済は中国の景気減速や米国の利上げなど懸案を抱えており、今回のテロは新たな不安材料となりそうだ
>「短期的に300円程度、値下がりする可能性がある。物流が滞り、欧州全体の景気回復が遅れるだろう」。大和証券の木野内栄治氏はテロの影響をこう予想する
過去の大規模なテロ事件は、株価の下落につながった例が多い。2001年の米同時テロの際は日経平均株価(225種)が約680円下落した
>東京株式市場は国内企業の中間決算が好調だったことや為替相場で円安が進んだことが好感され、日経平均は11月4〜12日まで7営業日続けて上昇していた。直近では1万9700円近くまで上昇し、「近く2万円台を回復する」(アナリスト)との見方が出ていたが、テロが回復基調に水を差す可能性がある


軍事力ではまともな国家の正規軍にかなわぬ以上、これを弱体化させるには経済面から攻めるのが有効だ。

考えてみれば、最近エジプトで発生したロシア旅客機爆破テロも、旅行客需要を激減させることで観光に経済を頼るエジプトを締め上げることができる。ISへの攻撃を公言するロシアへの報復も兼ねられ、まさに一石二鳥だ。

さらに国際社会に疑心暗鬼を生みヒト・モノの動きを鈍くさせれば世界経済は停滞する。それにより疲弊した国々の貧困層が拡大し、社会不安が増大すればISへの同調者もリクルートしやすくなる。彼らが国内外で新たな混乱と恐怖の火種となる。

まさに悪魔のスパイラルだ。世界はISを見縊っていないか。彼らは人類にとって癌であり、非常な速度で増殖、転移し始めているという認識が必要だ。
posted by 三四郎 at 07:00| 千葉 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 政治・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月15日

TGVで死亡事故

フランスはここ数日、祟られているのだろうか。パリ同時多発テロの恐怖も冷めやらぬ昨日、今度は同国の誇る高速鉄道TGVで死傷者の出る脱線事故があったらしい(時事電子版)

>フランス東部ストラスブール近郊のエクベルスハイムで14日、技術者らを乗せて試験運転中だった高速鉄道TGVの車両が脱線し、AFP通信によると10人が死亡、37人が負傷した。1981年のTGV開業後、人命に関わる事故は初めて
>TGVは技術者ら49人を乗せ、時速350キロ前後で走行中に脱線。車両の一部が幅40メートルの運河に転落した。警察が事故原因を調べているが、地元自治体当局者は速度超過が事故につながったと話している


すわ、今度は鉄道テロかと身構えたが、原因の解明はこれからというものの、事件性はいまのところ低いようだ。

しかしフランスにとっては痛手だろう。何よりああいうテロの直後だけにフランス国民の受ける精神的ショックは想像に難くない。

開業34年目にして初の死亡事故となってしまったわけだが、それが技術者同乗での試験走行というのが何とも複雑だ。業務走行でなかったのはせめてもの救いだが、一段の高速化を目指した試験走行だったとすれば厳しくも皮肉な結果になってしまった。

高速鉄道というからには、速く走ることに存在価値があるのは事実だが安全を軽視しては無意味だ。鉄道というシステムの構造的限界もある。そこに技術者としての謙虚さがないと悲劇を招く。

幸い日本の新幹線は開業以来半世紀以上無事故を誇っているが、鉄道事業者にとりこれも他山の石とすべきだろう。
posted by 三四郎 at 09:43| 千葉 ☔| Comment(2) | TrackBack(1) | 社会・教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月14日

パリ同時多発テロ

フランス・パリで現地時間22時頃、レストランやサッカー場、劇場などで何者かによる爆発・銃乱射テロが同時発生したらしい。犠牲者の数は時間とともに増加し、現時点で150人に達する見込みだ(読売電子版)

>13日夜(日本時間14日未明)、パリ中心部の劇場やレストラン、近郊のスタジアム近くなど少なくとも6か所で爆発、銃撃が相次いだ
>地元メディアによると、100人以上の死亡が確認されており、死者数はさらに増える見通し。AFP通信などによると、市内のコンサート場では武装した複数の男が押し入り、自動小銃を乱射したという
オランド大統領はテロリストによる同時攻撃であると語り、非常事態を宣言。国境を封鎖する緊急措置を取った。フランスでは今年1月、政治週刊紙「シャルリー・エブド」などを狙った連続銃撃テロが発生し、その後も各地でテロ未遂事件が散発的に発生していた
>スタジアムで独仏によるサッカーの親善試合が行われていた。近くで2度の爆発が起きた


事態の収拾を急ぐ中、何者による犯行なのか背景の解明もこれからだが、BBCのニュースでは目撃者の話として、犯人がフランス軍によるシリア空爆批判やイスラム崇拝の言葉を発していたということだ。おそらくイスラム過激派テロの線が濃厚だろう。

このような事態は欧州各国は予想し得たのではないか。今夏以降急激に増加し、EUに流入している中東難民がテロリストの隠れ蓑になることは予てより指摘されていたはずだ。

そもそもEU域内は国境通過も緩やかで、一旦どこかの国が危険分子を取り込めば欧州全域に容易に拡散するという構造的な問題があった。

現段階で中東難民とテロを結びつけることは早計ということを承知の上で言わせてもらえば、今回の大惨事は安っぽい人道主義と偽善で難民を招き寄せた欧州指導者が招いたといってもいいと俺は思う。これを世界が分担して受け入れるべきなどと嘯いていたのだから恐ろしいことこの上ない。

一市民として当然の恐怖であり、安易な中東難民受け入れを拒否する正当な理由である。日本はもって他山の石とすべきだ。
posted by 三四郎 at 11:54| 千葉 ☁| Comment(4) | TrackBack(5) | 社会・教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月08日

歴史的な茶番

初の「歴史的な」中台首脳会談が実現したと、習・馬の当事者たちと大手マスコミが囃している(AFP時事)

>シンガポールで歴史的な首脳会談を行っている中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は、台湾の馬英九(Ma Ying-jeou)総統に対し、中国と台湾は「一つの家族」で、引き離されることはないと述べた
>習国家主席は、「どんな力もわれわれを引き離すことはできない」と馬総統に語り掛けた。「われわれは一つの家族だ
>国家としての互いの正当性を今なお正式に承認していない中台の両首脳による今回の会談では、何らかの合意、もしくは共同声明が出されることはないとみられており、会談の意義は現時点では未知数だ
>だが、歴史的な対話であることは間違いない。前回、双方のトップが対話を行ったのは1945年。中国共産党の党首、毛沢東(Mao Zedong)と、中華民国の中国国民党の指導者、蒋介石(Chiang Kai-shek)が和平交渉に臨んだが、このとき締結された協定は失敗に終わっている


「引き離されることはない」「我々は家族」って、そりゃ親中派の馬は中共にとり「愛いやつ」だろう。「家族」と呼びたくなるはずだ。しかし当の台湾国民は違う反応のようだ(楽天/時事電子版)。

>台湾の最大野党・民進党の蔡英文主席は7日、シンガポールで開かれた中台首脳会談について「『対等』『尊厳』共になく、大多数の台湾人は失望した」と批判した
中台首脳会談は、来年1月の総統選挙で政権奪還の可能性が高い独立志向の民進党をけん制する狙いがあるとみられている。蔡氏は「民主的手続きを欠き、民意の支持がない政治的な枠組みを台湾人は絶対に受け入れない」と強調した


昨日見たTVの報道番組で金美齢氏も語っていたことだが、もともと今回の会談は、総統選挙で旗色が悪い国民党を援護するため設定された側面があり、加えて政権基盤を強固にしたい習と、引退の花道に「歴史的偉業」を残したい馬の狙いが一致したというところらしい。

そもそも馬自身、これまで親中派として大陸の実業家や中共の政治家たちと多く接触してきた「実績」があり、今更そのトップ同士があったとしても目新しさは何もない。実にパフォーマンス本意の茶番劇といったところだろう。

台湾の今後は総統選挙の結果次第でかなり変容するだろうが、今の時代に中台戦争は誰にとっても得はない。新たな紛争があ発生する可能性は低いと見ているが、馬政権時代に経済的な対中傾斜を進めているので、「第二の韓国」と化して政治的な接近が強化される懸念はある。

日本として有力な親日国である台湾をいかにして繋ぎとめるべきか、国民としても関心を持たざるを得ない。
posted by 三四郎 at 09:24| 千葉 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 政治・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月07日

精神の牢獄

「第二次大戦の戦勝国」に牛耳られてその思惑に支配され、傘下は意味不明の委員会がやたら多く、ろくな仕事をしない国連だが、この件は支持できる(読売電子版)

国連の自由権規約委員会は5日、韓国に関する審査の報告を公表した
政府を批判した人が名誉毀損に問われ、重い懲役刑を科される例が増えているとして「懸念」を表明し、名誉毀損への懲役刑適用の廃止を勧告した
>同委のザイベルトフォール副委員長は記者会見で、「韓国政府が反対勢力やジャーナリストを起訴、処罰するため、名誉毀損に関する法律を多用している」と指摘。朴槿恵大統領に対する名誉毀損の罪で、加藤達也・産経新聞前ソウル支局長が懲役1年6月を求刑された件について、その一例との見方を示した


韓国は表向き「自由と民主主義の国」を気取っているが、その本質は思想信条や言論の自由が無い国である。

日本や大方の西側諸国では、政権や指導者批判は当然のことだし、特定の国に対しても「親・反・好・嫌」多様な態度があり、意見表明は全く自由だ。

しかし韓国はそうではない。大統領の行動に疑問を投げかけただけで拘束され一方的な取り調べと裁判が待っている。仮にも一応「民主国家」を名乗る以上、あからさまな弾圧はできないから「名誉棄損」という「罪名」を使っているに過ぎない。

しかも産経記者の例でいえば、引用元の朝鮮日報やその記事を書いたコラムニストには何のお咎めもなく、予てより韓国に批判的なスタンスを持ってる「日本の産経新聞」の記者に対して告発するという、極めて恣意的な適用をしている。とても民主的な法治国家とは言えない。

思想信条の自由という点で付け加えれば、日本に対する態度も画一的で、少しでも日本への理解を示せば「親日」の烙印を押され、下手をすれば社会的に葬られる。

朝野ともにこのスタンスである韓国という国は、「精神の牢獄」とも言うべきで、とても日本が価値観を共有できる国ではない。
posted by 三四郎 at 10:59| 千葉 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 政治・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする