2015年11月08日

歴史的な茶番

初の「歴史的な」中台首脳会談が実現したと、習・馬の当事者たちと大手マスコミが囃している(AFP時事)

>シンガポールで歴史的な首脳会談を行っている中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は、台湾の馬英九(Ma Ying-jeou)総統に対し、中国と台湾は「一つの家族」で、引き離されることはないと述べた
>習国家主席は、「どんな力もわれわれを引き離すことはできない」と馬総統に語り掛けた。「われわれは一つの家族だ
>国家としての互いの正当性を今なお正式に承認していない中台の両首脳による今回の会談では、何らかの合意、もしくは共同声明が出されることはないとみられており、会談の意義は現時点では未知数だ
>だが、歴史的な対話であることは間違いない。前回、双方のトップが対話を行ったのは1945年。中国共産党の党首、毛沢東(Mao Zedong)と、中華民国の中国国民党の指導者、蒋介石(Chiang Kai-shek)が和平交渉に臨んだが、このとき締結された協定は失敗に終わっている


「引き離されることはない」「我々は家族」って、そりゃ親中派の馬は中共にとり「愛いやつ」だろう。「家族」と呼びたくなるはずだ。しかし当の台湾国民は違う反応のようだ(楽天/時事電子版)。

>台湾の最大野党・民進党の蔡英文主席は7日、シンガポールで開かれた中台首脳会談について「『対等』『尊厳』共になく、大多数の台湾人は失望した」と批判した
中台首脳会談は、来年1月の総統選挙で政権奪還の可能性が高い独立志向の民進党をけん制する狙いがあるとみられている。蔡氏は「民主的手続きを欠き、民意の支持がない政治的な枠組みを台湾人は絶対に受け入れない」と強調した


昨日見たTVの報道番組で金美齢氏も語っていたことだが、もともと今回の会談は、総統選挙で旗色が悪い国民党を援護するため設定された側面があり、加えて政権基盤を強固にしたい習と、引退の花道に「歴史的偉業」を残したい馬の狙いが一致したというところらしい。

そもそも馬自身、これまで親中派として大陸の実業家や中共の政治家たちと多く接触してきた「実績」があり、今更そのトップ同士があったとしても目新しさは何もない。実にパフォーマンス本意の茶番劇といったところだろう。

台湾の今後は総統選挙の結果次第でかなり変容するだろうが、今の時代に中台戦争は誰にとっても得はない。新たな紛争があ発生する可能性は低いと見ているが、馬政権時代に経済的な対中傾斜を進めているので、「第二の韓国」と化して政治的な接近が強化される懸念はある。

日本として有力な親日国である台湾をいかにして繋ぎとめるべきか、国民としても関心を持たざるを得ない。
posted by 三四郎 at 09:24| 千葉 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 政治・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする