2015年11月15日

TGVで死亡事故

フランスはここ数日、祟られているのだろうか。パリ同時多発テロの恐怖も冷めやらぬ昨日、今度は同国の誇る高速鉄道TGVで死傷者の出る脱線事故があったらしい(時事電子版)

>フランス東部ストラスブール近郊のエクベルスハイムで14日、技術者らを乗せて試験運転中だった高速鉄道TGVの車両が脱線し、AFP通信によると10人が死亡、37人が負傷した。1981年のTGV開業後、人命に関わる事故は初めて
>TGVは技術者ら49人を乗せ、時速350キロ前後で走行中に脱線。車両の一部が幅40メートルの運河に転落した。警察が事故原因を調べているが、地元自治体当局者は速度超過が事故につながったと話している


すわ、今度は鉄道テロかと身構えたが、原因の解明はこれからというものの、事件性はいまのところ低いようだ。

しかしフランスにとっては痛手だろう。何よりああいうテロの直後だけにフランス国民の受ける精神的ショックは想像に難くない。

開業34年目にして初の死亡事故となってしまったわけだが、それが技術者同乗での試験走行というのが何とも複雑だ。業務走行でなかったのはせめてもの救いだが、一段の高速化を目指した試験走行だったとすれば厳しくも皮肉な結果になってしまった。

高速鉄道というからには、速く走ることに存在価値があるのは事実だが安全を軽視しては無意味だ。鉄道というシステムの構造的限界もある。そこに技術者としての謙虚さがないと悲劇を招く。

幸い日本の新幹線は開業以来半世紀以上無事故を誇っているが、鉄道事業者にとりこれも他山の石とすべきだろう。
posted by 三四郎 at 09:43| 千葉 ☔| Comment(2) | TrackBack(1) | 社会・教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする