2016年05月05日

音の方向を間違えるな

サヨクが右派や保守政権を批判する際の常套句に「軍靴の音が聞こえる」というのがある。あまりにベタ、かつ大雑把な表現だが、その界隈ではいまだに「活用」されているらしい(@niftyニュース/女性セブン)

前段略

>直接的なデモ、議員への陳情、フェイスブックやツイッター、ブログなどインターネットへの投稿…今はあらゆるツールを使って、私たちは簡単に自由に政治活動ができる。そして7月には参議院議員選挙が行われる。日本経済が混迷し、世界が大きく変わる中で、憲法改正も争点になる大きな選択の選挙だ。稲田朋美議員(57才)が語ったように政治が生活そのものならば、私たちの生きづらさや不満、あるいは“こうだったらいいのに”という希望など、生活していく上での実感を発信していくことが明日を変える第一歩になるかもしれない
>安保法案に反対し、老骨に鞭打って国会前でのデモにも参加した瀬戸内寂聴さん(93才)はこう語気を強めた
>「昔を知る人はほとんどいなくなりましたが、今の状態は戦争が始まる前の昭和16年頃と同じ感じで、軍靴の音がドッドドッドッと聞こえてくる恐怖感があります。戦争は怖いものです
>これはいい戦争だ、例えば私たちの時代には東洋平和のために、日本国民のために、天皇陛下のためにとか、そんなふうに教えられたのです。しかし、世界中にいい戦争なんてものは一つもありません。男と違い、女は子供を産み、命を続けていくことができます。そのことを忘れてはいけません


瀬戸内氏のコメントは非常に大雑把で感覚的にすぎる。

俺はもちろんあの時代を直接知らない。しかし間接的に知る限り、世界に帝国主義が蔓延し、国家間は弱肉強食の時代だったはずだ。日本国内は軍が強い権力を握り、「国民主権」という考え方もほぼ無に等しかったと聞く。

一方75年後の今日はどうだろうか。功罪、光と影はあるが戦後民主主義は定着している。軍事力で海外進出を果たし、力で日本の正義を押し通そうという意見は無謀で非現実的という考え方が一般だろう。

しかし国外に目を向ければ覇権主義のもと軍備拡張を続ける中国、恫喝瀬戸際外交に走る北朝鮮、泥沼の中東と混乱の欧州、そして指導力を失いつつある米国と、日本が一国平和主義で安閑としていられる保証はどこにもない。

なるほど「戦争にいい戦争などない」かもしれない。いや「いいも悪いもない」というのが本当ではないか。降りかかる火の粉は払わねばならないのだ。

国防とは国家国民にとっての大難を小難に、小難を無難にするための不断の努力に他ならない。そのことに今日の安倍政権ほど正面から取り組んでいる政権はかつてなかった。それほどに戦後日本が独立国として異形であっただけでなく、現下の国際情勢が日本の惰眠を許さない状況になっているということでもある。

瀬戸内氏、「軍靴の音」が聞こえるとしたらそれは大陸や半島、そして遥か中東の方角にこそ音源があるのではないか。その方向に向かってこそ、抗議と批判の声を挙げてもらいたい。

最後に蛇足を一つ。

『男と違い、女は子供を産み、命を続けていくことができます』って、これは男性に対する「差別」「ヘイトスピーチ」「セクハラ」のどれかに該当するのではありませんか? 女性だけでは子供は生めず、したがって命を続けていくことはできませんよ。この世界は男女がその力に応じて共同して作り上げていくものでしょう?
posted by 三四郎 at 09:22| 千葉 | Comment(2) | TrackBack(0) | 政治・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする