2016年08月07日

無法の既成事実

南シナ海でフィリピンと領有権を争う岩礁を埋め立て、一方的に軍事基地化を進めている中国だが、日本に対してもその野望を強化してきている。東シナ海で予てより一方的にガス田を建設してきたが、新たにレーダー施設を設置しているという(時事電子版)

>「海洋強国」を目指し権益確保を叫ぶ中国が、東シナ海での活動を過激化させている。沖縄県・尖閣諸島周辺に膨大な数の漁船を集め、日中中間線付近のガス田施設には新たにレーダーを設置したことも判明した。南シナ海では造成した人工島の「軍事拠点化」を着々と進める中国。東シナ海でも既成事実を重ね、日本への圧力を強めている
>中国海軍は1日、東シナ海で東海、北海、南海の3大艦隊が参加する実弾演習を繰り広げた。大規模な海軍の演習は7月に南シナ海でも実施したばかりだ
>中国が海上での示威行動を強める背景には、南シナ海問題で中国の主張を全面的に退けた仲裁裁判所の判決があるとみられる。判決受け入れを迫る日米などに対し、中国は防戦に回らざるを得ず、中でも日本には「当事国でなく、輝かしくない歴史を持つ。とやかく言う権利はない」(外務省報道官)と、戦争の歴史まで持ち出して厳しく反発した
中国の海洋進出を非難する防衛白書、靖国神社参拝を続けてきた稲田朋美防衛相の就任と、中国は安倍政権の対中姿勢に不満を募らせている
東シナ海での中国の活発な動きは日本へのけん制であるとともに、国家主権の絡む問題では一切譲歩しない習近平政権の基本政策に沿うものだ。「民用目的」と強調して人工島造成を強行し、飛行場やレーダーを整備する南シナ海での姿とも重なる
>中国は9月に杭州で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議を成功させるため、各国と積極的に対話する姿勢を見せている。しかし、中国紙は「中日関係が短期間で大きく好転する可能性はない」と予想、日中の「冷たい平和の常態化」も指摘されている


「法の支配」に背を向けるどころか、「力による支配」をエスカレートさせるその姿は傍若無人の無法国家と言うしかない。

安倍政権はこの無法国家に譲歩せず、折に触れ国際法に従うよう促してきた。今回の内閣改造で中国にとり厳しい意見を表明してきた稲田氏を防衛相に起用したことは、この政権の決意の一端を示している。

「既成事実」を積み上げれば積み上げるほど、中国の権益を強化するどころかその無法振りを際立たせ、国際正義に反する前近代的国家であるという証拠を積み上げる結果になるだろう。自らいま現在、「輝かしくない歴史」を作り上げていることに気づくのはいつか。
posted by 三四郎 at 16:32| 千葉 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 政治・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする