2017年01月29日

答えを出さない理想主義

トランプ米大統領が公約の一つであるメキシコ国境沿いに壁を作る大統領令に署名した。これに関してあのドイツ・ベルリン市長が何やら上から目線で「諭して」いるらしい(読売電子版)

ベルリンのミヒャエル・ミュラー市長(52)は27日、トランプ米大統領に対し、「孤立と排斥という誤った道」に進まないように警告し、メキシコ国境沿いに壁を建設する計画の撤回を強く求めた
>独DPA通信などが伝えた
>ベルリンは東西冷戦時代に「ベルリンの壁」で街が分断された経験がある。ミュラー氏は「ベルリンに住む人々は、有刺鉄線とコンクリートの壁による分断が引き起こす苦しみを最もよく知っている」と指摘した
>1987年に当時のレーガン米大統領がベルリンで行った演説でソ連側に「この壁を壊しなさい」と迫ったエピソードにも言及し、「大統領、この壁を造るのをやめなさい」と諭した
以下略


俺がトランプ氏だったら次の二言で済ます。

「何様のつもりだ。外野は黙ってろ」

そもそも同じドイツ人が冷戦のさなかに分断されてできた壁と、今回のように大量の不法移民による貧困層の増大や治安の悪化から米国民を守るための壁とでは、その存在理由がまるで違う。ベルリン市長には「糞と味噌を一緒にする愚論」だと申し上げたい。

その前に、テロリストなどの不法入国者や経済難民等の峻別もできずに、安っぽい人道主義の理想のもと、「寛容」という名の緩々な難民・移民政策をとってきた結果、労働市場は荒れて貧困層が増大、移民階層の貧困が世代継承によって固定化し、鬱屈した感情が治安の悪化をもたらした現実をどう捉えるのか問いたい。

政治が自国民の生命、財産、人権を守るための回答を出すことができなければ、国民感情は排外主義に傾き、移民・難民に不寛容になることは当然であり、外部の者が快不快を口にするのは勝手だがこれを止めさせる権利はない。

ベルリン市長はこの当然の理を弁えて、まずは自国の自ら統治する首都の安寧のため、移民・難民政策において具体的に何をしているのか、またするのかを語るべきである。他国の批判はその後ですればいい。
posted by 三四郎 at 13:08| 千葉 ☁| Comment(5) | TrackBack(0) | 政治・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする