>玄葉光一郎外相は6日、JA福島の庄條徳一会長と福島市内で会い、環太平洋連携協定(TPP)への対応について意見交換した。玄葉氏は「仮に交渉に入ったときに、産品によっては(農家への)直接支払いの制度を新たにつくっていくことが十二分に考えられる」と述べ、政府として農家への戸別所得補償を拡充するなどの支援策を検討する考えを示した
>会談後、庄條会長は記者団に「(政府が)農業政策を提示しない中で、ただ『TPPに参加する』と言われても理解するものではない」と述べ、交渉参加に反対を伝えたことを明らかにした。また、玄葉氏から関税撤廃品目について説明がなかったとして、「全く納得できない。消化不良だ」と不満を示した
だいたい「まずAPECまでに参加表明ありき」ではまともな農政改革議論に結びつくわけがない。農業だけではない。医療、金融、投資に関しては泥縄対策案さえ議論されていないのではないか。少なくとも日本のマスコミで真摯に分析と提言を行っているところがどれだけあるか。
しかもその「アメ」が戸別補償拡充というバラマキであり、何らの進歩も改革の意志も見いだせない。こんな状況でTPPに参加すれば、農協関係者ならずとも海外と太刀打ちできるはずがないと不安に思うのは当然だ。結局、農業改革はならず、国内市場が海外勢の草刈り場になるという「虻蜂取らず」の結果になるしかないのではないか。日本の一部高級ブランド作物が海外の富裕層に売れたところで「焼け石に水」ではなかろうか。
そもそも主管大臣でない外相が農協幹部に「アメ」を提示するというところに、政府与党のTPPに対する取り組みがいかに泥縄式でその場しのぎのものかが窺えるというものだ。政権党としてしっかりとした青写真を示すどころか「関税撤廃品目について説明が無かった」ような体たらくで交渉を任せられると考える方が無責任の極みであろう。
それどころか、情報すらちゃんと出さずに国民に議論さえさせない状況は異常としか言いようがないですね。もう独裁状態です。
個人的には生産者側でもあるのですが、個別保証されても、その分、流通に値切られて結局は中間搾取を受ける図式ができてます。
でも、最悪のシナリオでTPPに参加することに
なれば欧州の農家の保護政策のように保護はしないと
零細兼業農家が大半を占めている現状では全滅に近い形になるでしょう。
現在ですらよほど大規模でな限り兼業なしではやって行けない現状なのですから。
その前に、日本の金融のほうもやられれば
国家財政の屋台骨を折られる形も考えられ、
そうなると、そのお金も出るかどうか疑問ですらあると思うのは考えすぎでしょうか?
とにもかくにも参加ありきで進めているのが見え見えです。おそらく普天間との取引も計算に入れているのではないでしょうか。もうルーピーや空き菅以上に危険な政権のように思います。
TPPに参加した以上、確かに何の保障もなければ零細農家は全滅するかもしれませんね。そういうことが分かっていてなぜTPP参加を急ぐのか、それが理解できません。まず農業にしろ金融にしろ国際競争力をつける施策があって、しかる後に参加を議論すべきなのに全く無茶苦茶になっています。しかも日程的に日本がルール作りに参画する時間は、実は残っていないとも言われています。では一体何のためのTPPなのか、ますますわけがわかりません。
にしても、代償が「金」とはね。 人間のレベルも一般人並みですね。
TPPを突きつけられて「農業は全滅だ」とパニクるのなら、何故、農業の企業化に補助金を出して、農地改革を推進してこなかったのでしょう。 世界との格差を知りながら、なぜ放置してきたのでしょう、日本にも足りない産物は沢山あります、小麦、大麦、蕎麦は、殆ど輸入モノですが、何故、遊休地を転換する努力を続けてこなかったのでしょうか。
日本のあらゆる工業産品が世界を席巻して居るのは、絶え間ない競争が国内で、世界で、周囲の環境として有ったからでしょう。 補助金着けで遣って来たのでは、ソウいう体力は育たないですよね。
農業でも、リンゴ等世界で通用する分野が育っていますので、ソウいう努力は無駄では無いのは実証されて居るのですがね。
農政改革の必要については昔から言われていたことなのに、農家や官僚、農林族などの既得権益層を切り崩すことが歴代政権ができてこなかったので、今の政治家だけを責めても仕方ないことですが、もういい加減目を覚ましてほしいですね。政治家も「票」だけのために政策を蔑にするような志の低い真似はやめてもらいたいと思います。