2015年08月29日

似ていることが全て

ベルギーの劇場ロゴに酷似していると話題になり、同劇場からIOCが提訴される事態になっている東京五輪エンブレム問題につき、今日東京五輪組織委員会が説明会見をした(@niftyニュース/共同)

>2020年東京五輪の公式エンブレムが劇場ロゴに似ていると指摘されている問題で、大会組織委員会は28日、記者説明会を開き、作者の佐野研二郎氏のデザイン原案を示した上で、「劇場ロゴとは全くの別物」として、盗用疑惑をあらためて否定した
>公表されたのは、コンペで選ばれたデザイン原案。東京の「T」を図案化したもので、日の丸の赤はエンブレム右下にあり、ベルギーの劇場名の頭文字「L」を想起させる形になっていない
>組織委の武藤敏郎事務総長は「原案には劇場ロゴとは異なる特徴がいくつもあり、オリジナルであると確信している」と述べ、デザインの独自性を強調した


この会見は俺もたまたま日テレニュース24で見ていた。確かに佐野氏の「原案」は「T」を角ばったイメージでデフォルメしており、この段階では類似性が低いように思う。

しかし素人考えであることを懼れずに言えば、劇場ロゴとの類似性が低い代わりにデザインとしては硬い印象で、洗練されたイメージも躍動感も感じない。生意気な言い方をさせてもらうと稚拙なやっつけ仕事のように見えてしまう。これがなぜ「1位」で通過できるのか理解できない。

ニコニコ動画の記者が「二位、三位の案を公表するべきではないか」と質していたが、委員会側は明確な理由も言わずに「公表はしない」と木で鼻をくくったような回答だった。

およそデザインコンペであれば、一位だけでなく最終選考に残った作品を公表し、作者たちや一般人に評価ポイントを伝えるべきではないか。せめて二位、三位を並立して示し、一般人にわかる言葉で説明すべきである。悪評の新国立競技場デザインコンペでも二位、三位は公表していたはずだ。

それをせずに「佐野氏の案が一番よかった」では訳が分からない。組織委の説明は「よかった理由」を縷々話しているが、比較対象が示されていないのでは理解も得心もできない。

そもそも類似性の低い原案を弄り回した結果、既存のデザインと酷似してしまったことに問題がある。デザインは結果である。既に佐野氏のオリジナリティは消滅しており、従って次点の作品を排除する理由が成り立たなくなっている。選考者は目に見えない「思想や展開力」を評価したというが、どうも俺には詭弁に聞こえる。

もし作成プロセスが全く異なれば既存のデザインと酷似しても問題ないというなら、およそ商標権や著作権などというものは無意味になってしまうのではないか。

組織委はあくまでもこのデザインに固執するようだが、第三者から見れば「似ていることが全て」である。ここまでケチがついたデザインを使い続けることは、東京五輪のイメージを毀損こそすれ向上させることはない。五輪の成功を願う一国民として「白紙撤回」してほしいと切望する。
posted by 三四郎 at 08:00| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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