2015年08月30日

戦力無き国の末路

戦後70年という節目を利用した「戦勝国」プロパガンダが彼方此方で喧しいが、ロシアもハバロフスクで「対日戦勝70年」の祝賀軍事パレードを行ったらしい(読売電子版)

>ロシアは29日、極東ハバロフスクで第2次大戦での対日戦勝70年を祝う軍事パレードを行った
>日本が降伏文書に署名してから70年となる9月2日には、サハリンなどでもパレードを予定している。プーチン政権は一連の行事を通じ、日本に対する「戦勝国」の立場を誇示する狙い
>タス通信によると、ハバロフスクでのパレードは中心部の広場で開かれ、1000人以上の軍人らが行進した。ハバロフスクに司令部を置く東部軍管区の司令官が、満州(現中国東北部)や南樺太(現サハリン南部)、北方領土で日本軍と戦ったソ連軍の功績をたたえた
>この軍事パレードは、ロシアの対日戦勝70年の行事の中では最初の開催。ソ連軍は1945年8月28日に北方領土の択捉島を占領しており、占領から70年のタイミングで戦勝行事を始めた形だ。択捉島はメドベージェフ首相が今月22日に訪問し、日本政府が抗議した
>プーチン政権は北方領土について、「第2次大戦の結果、ロシア(ソ連)の領土になった」と主張している。日本に対する勝利を祝うことで、こうした主張を正当化する狙いもある


「第2次大戦の結果」とロシアは嘯いているが、ソ連が対日参戦した1945年8月8日時点で日本は既に戦力も戦意もほとんど無くしていた。加えて日本は日ソ中立条約破棄通告後の有効期間内にソ連に対し終戦の仲介を依頼している。

そうした国際法の規定や二国間の信義を踏みにじり、大勢の決した時期に一方的に宣戦布告して占領したのが北方領土である。名ばかり、形ばかりの戦勝国が「第2次大戦の結果」を語ること自体笑止なことで、日本人の対露感情を悪化させる燃料となるしかないだろう。

それにしても思うのは、自らを防衛する力を失った国の哀しさだ。後ろ盾もなく翻弄される国家の現実を、日本人はそれこそ歴史に学ぶべきだろう。
posted by 三四郎 at 12:13| 千葉 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 政治・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ソロです。
 此処へ来て、国際の場でのロシアの立ち位置は、次第に孤立化しています。 原因はウクライナ問題だと欧米側は言っていますが、ドゥ贔屓目に見ても、米国や欧州列国のウクライナ独立支持には無理が有り、ややもすれば「内政干渉」の誹りも免れません。 然も、ウクライナ独立の基点となった石油問題は、明らかにウクライナの積年の恨み的な要素が強く、其処へ欧州の石油価格への不満、米国のシェールガス・オイルの売り込みの思惑が影響して居る事を考えれば、強ち、ロシアだけが事態を悪化させた要因ではないと思います。

然し、欧米各国がソチオリンピック開会式に、要人派遣をやめる中、日本は、首相を派遣するなど、友好関係の維持に努めたのですが、、一方で欧米側との対立を深めました。 

就中、欧米が掲げた「武力による現状変更」をロシアがウクライナ領内の黒海艦隊の基地セバストポリ港の確保にクリミアを併合するなど行ったために、別の面、極東や東南アジアで共産シナとの間に、「尖閣問題」や南シナ海のシーレーン確保問題で「現状変更」を禁じる、欧米側の主張を支持する他ない立場だった日本は、ロシアとは立場を異にする事になったのです。

 然し、是が余程腹に据えかねたのか、此処へ来て完全に反日の旗幟を鮮明にした感が有ります、それも、北方領土問題に関する両国の対立の緩和、「軟着陸」を目指してきた努力を水泡に帰しても構わないと云う姿勢に変化していますが、是は、流石に、日本は受け容れ難い。

 何となれば、この行為が日本側に、ソ連軍の終戦前後の信義無き行為が、民間邦人30万、兵士1万人の犠牲を生み出し、其れとは別途に、60万人に及ぶ投降兵士の捕虜化〜使役虜囚化で、凡そ7,8万人の死者を生んだ事を思い出させ、未だその事実の認識や謝罪すら行っていない事で、北方の脅威と云う悪夢を甦らさせるだけに終わって居ます。

これ等の行為が、旧ソビエト連邦の仕業とは言え、「国際的に決着がついて居る、帝政ロシアを相手とした日露戦争の報復」と云う、明らかに、歴史を無視した国家としての良識を欠いたものである事は、道義的には共感して居た筈と云う日本側の理解を打ち砕く効果しか生まないでしょう。 寧ろ、日本にとってロシアは、雪融けムードから一転して、以前にも況して、敵国化したと云えるのではないだろうか。

プーチンの良識を信じ欠けていた我が身としては、誠に残念な話ではあるが、考え様によっては、こんな野蛮で傲慢さしか感じない施策でしか反応できない国家と、この先、どれだけ上手くやっていけるか、カナリ疑問である事にも日本は気付くべきであろう。
Posted by ナポレオン・ソロ at 2015年08月31日 10:15
ソロさん、おはようございます。

私も柔道家で知日派、安倍首相との個人的関係も良好と思われるプーチン氏には一抹の期待を抱いていました。

しかしやはりロシアはロシア、心から信用はできない国ですね。

仮にプーチン氏がうまい落としどころを探ろうとしているにしても、ロシアの国情にそれを許す余裕がなくなっているようにも思います。

こういう国をうまく揺さぶることができる政治家が日本にはすくないので見透かされている面も多分にあるでしょう。
Posted by 三四郎 at 2015年09月05日 09:03
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