2015年09月19日

正義を語る資格

昨日の続きになるが、時節柄安保法制の話題を。

中国が日本の防衛活動の自由度を増す安保法制に反対するのは今更論だが、新華社は言うに事欠いて「日本は戦後の平和主義を破棄した」と論評、というか感情的反発を示している(楽天ニュース/共同)

中国国営通信、新華社(英語版)は19日未明、安全保障関連法の成立を「日本は戦後の平和主義を破棄した」と速報した。これに先立ち「日本が戦後国際秩序に挑戦していると思うのは理にかなっている」との論評も配信した
>中国外務省の洪磊副報道局長も同日、「戦後日本の軍事・安全保障分野でかつてない行動だ」と警戒を呼び掛ける談話を発表。「日本は軍事力を強化し、専守防衛政策を放棄するのではとの国際社会の疑念を引き起こしている。日本に、国内外の正義の叫び声を聞き、歴史の教訓をくみ取るよう促す」と述べ、歴史問題と絡めて日本を批判した


昨日と同じような感想だが、現在進行形で軍事力を強化し周辺国との軋轢を高めている中国は、とうの昔に、否そもそもの始めから「専守防衛」など眼中にないではないか。

今日の日本への度重なる領海侵犯やガス田の一方的開発は言うに及ばず、チベット・ウィグル民族への迫害、文革・天安門での自国民への弾圧、朝鮮戦争の介入、東南アジア諸国との領土紛争等々「戦後の平和主義」とやらを揺さぶりつづける行為を挙げだしたらキリがない。中国のような国の存在こそが、日本の危機感を高め防衛力強化に突き動かしているのが現実だろう。そんな国に「正義」を語る資格はない。

しかしながら、英語版で速報を世界に発信するプロパガンダ能力は大したものだ。現実的に今回の安保法案を正面から批判するのは中国と南北朝鮮くらいのものだが、日本は元来情報戦に弱い面があるので、第三国に潜在的な懸念を持たせることの無いよう、速やかかつ継続的な国際広報を行う必要はあろう。
posted by 三四郎 at 11:01| 千葉 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | 政治・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 正に、「お前が言うな」の世界ですね。 戦後70年、従米防衛路線にある対ソ戦略のみでやってこれたのは、共産シナが、ソ連崩壊の90年代初頭まで、ソ連と対立して「こちら側」に居たからだろう。

 その時点(90年代初頭)では、共産シナの武装はまことに旧式にして貧弱で、例えば主力戦闘機等、当時の自由陣営にしてみれば数世代前に相当する、ポンコツの山でしかなかった。 (事実、Su33に更新されたMig21は、アルミ地金として叩き売られ、その取引で不正を働いた空軍中将が、事件発覚、失脚した)

 是から25年、今や嘘か誠か、Mig34やF22 に対抗できると言う、殲15なんて、自称自主開発戦闘機、実の処、ナンチャッテ改造機迄、配備する位になったのだから、明らかに、軍事を優先して、軍拡を行っている。亦、それに併せて、近隣地域への侵略を行っているのだから、完全に軍国主義化したとと言えるだろう。

 かれらが指摘した日本のそれに比べれば数十倍の規模と近代化速度と言えるのだから、現状、どちらが軍国主義国家なのかは、自明の理だろう。

 人民解放軍3軍で、現役兵員235万人を擁し、核弾道ミサイルを数百発配備して、実用可能かどうか疑わしいが、6万トン級の正規空母も3隻(うち戦略型は2隻)所有しているのだから、兵器や兵員の仕様だけなら立派な軍事大国であるし、この認識は一人に本のみならず、世界共通認識レベルにある。

 他国に専守防衛を義務付けたいのなら、自国の軍事拡張を、即刻、且つ大幅に行うべきだし、現在行っている領土侵略行為もやめて、埋め立てた領土は、周辺海岸国の共有地として、南シナ海を航行する船舶の保安に資する設備とすべきだ。 勿論その管理は、領土権を主張する国家間ではなく、国連の直接統治とするべき。

 日本の外務筋は、こういう反論をすかさず行い、双方の現状認識を顕在化して、相互認識レベルに近づけてゆくことこそ、互いの抑止力としての有効性が発揮できると言うものである。 

 但し、本当に共産シナが軍国主義国家でないならば、の話だが。 天津大爆発の真の原因が、中東国家や南アジアの紛争国向けの輸出用に、集積していたミサイルや爆弾類に、水と遭うと爆発する化学薬品に誤って水を懸けた事で、武器類が誘爆を起こしたものと判明したそうだから、彼らは、戦争も輸出していたことになる。

 因みに、付近の10階建てマンションの数棟が爆風で壊滅状態になって居る事から、死傷者は数千人を下回らないとの事だし、爆発した化学薬品もシアン系化合物が大量にあって、こちらでも相当の犠牲者が出ている模様、それが証拠に、李克強首相は、未だ臨場できていません。
Posted by ナポレオン・ソロ at 2015年09月20日 11:07
ソロさん、こんにちは。

>日本の外務筋は、こういう反論をすかさず行い、双方の現状認識を顕在化して、相互認識レベルに近づけてゆくことこそ、互いの抑止力としての有効性が発揮できる

そうなんですよね。ところが日本の政治かも官僚もこういう議論に実に弱い。というよりそれを避けてひたすら相手を刺激しまいとしています。国民性もあるのでしょうが、第三者にも誤解を与えますので、そろそろWGIPの呪縛を自ら解いていかねばなりません。
Posted by 三四郎 at 2015年09月22日 16:03
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