2015年09月26日

教育を堕落させるもの

安保法制の国会審議期間中、国立大学の教育学部教授が学内メールを使って私的な政治活動をしていたという(読売電子版)

奈良教育大(奈良市)は25日、教育学部の教授が今月15日に学内のメールシステムを使い、国会で審議中だった安全保障関連法案への反対署名を呼び掛けるメールを、学生と教職員全員に送信していたと明らかにした
>大学は、システムの私的利用を禁じた学内の利用規則に反するとして、教授を口頭注意した
>同大学総務課によると、送信したのは男性教授(50)。15日午後10時頃、「現在参議院で審議されている『平和安全法制整備法案』の成立に反対し、廃案・撤回を求めます」とする教員有志14人の声明文と、賛同の署名を求めるメールを教育学部の学生や大学院生、教職員計約1470人に一斉送信。学生ら約130人が署名に応じたという
>男性教授は読売新聞の取材に、「緊迫する国会を見過ごせないと思った。時間がなく、システムを使って送信したことは反省している」と話している


自分の主張を通すためなら足元のルールさえ破るような人間が教育学部の、それも国立大の教授とはいかにも情けない。大学側は「システムの私的利用を禁じた学内の利用規則」違反として口頭注意したらしいが、少し軽すぎないか。

そもそも国家公務員が事業所内で特定の立場に立った政治的行動をとること自体、教育の場でなくとも許されるものではない。まして国の未来を担う教育を学ぶ場である。実にその立場を弁えない愚かな行為というしかない。

それに対する罰が「口頭注意」だとすれば大学側の認識もまたその程度ということだ。しかも弁明が結局「時間がなかったから」ではまるで子供である。これが日本の国立大の教育学部のレベルとは嘆かわしい。

それにしても、メールの「呼びかけ」に応じた者が10%に満たなかったというのは安堵すべきか、それともこんな愚行に応じる愚か者が10%近くいたことを懸念すべきか、は悩ましいところだ。いずれにせよ教育の堕落の淵源の一端であることは間違いないのだが。
posted by 三四郎 at 16:53| 千葉 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 社会・教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 この話は、酷いですね。 国民の税金を資本とした公的機関で、私的な主張を拡散してよいのなら、公的機関の秩序は無きに等しい。 それが発覚しても、「口頭注意」のレベルの罰で済むのなら、本質的な意味での反省はなされていないと感じるのが普通だろう。

 公的教育機関の教授である。 社会に与えるインパクトは、私立のそれとは、格段に違う。 そういう評価ができていないのでは、管理監督責任がある奈良教育大側の姿勢も、基本的な部分で歪んでいると疑わざるを得ない。

 公的に影響力がある立場の人間が、「安保法制法案」の様な、政治的色合いの強いモノに対する賛否に恣意を表明するのは、投票権のない状態の一般国民にとって、「法案の無言の決めつけ」圧力になるし、国民の法案自体の真の理解を妨げる障壁になる事も間違いない。

 彼、もしくは彼らは、「一体、どのような理由で、「反対」しているのか」を、私的なブログや広告で明らかにすべきだった。

 戦争反対なのは万民同じ事、然し、自衛戦争ができる国なのは世界的に普通の事、其処を考えれば、やみくもに反対というのなら、単に「戦うこと自体を拒否している」 つまり、「自衛の為に武器を持って戦う事」すら否定しているわけだから、侵略者に対するに、国民に自殺せよと言っているに等しい。 

 是こそ、基本的に「国家の生存権を担保している」憲法に違反しているのである。

 教授の身に在ってそんな事も知らないのなら、教壇に立つ資格はなかろうし、或は、敢えて無視しているのなら、国家内部を攪乱している不穏分子と見るほかはない。 そんな彼らなら、公的な教育機関の教育的指導者の地位に在って、国民の安全や社会の安寧を考えているとは、到底思えない。 寧ろ、外患を誘致する「国民の敵」であると言えよう。

 国民の敵が、国民の税金を使って反日活動をやって居る事は、一般の国民として到底看過できない。 即刻職を辞してもらい、反国家、反国民の活動は私的な立場で行ってもらうのが当然だと私は思う。
Posted by ナポレオン・ソロ at 2015年09月27日 08:21
ソロさん、おはようございます。

体制の側にいながら体制を批判する、否、敵対するこの種の行為を私は嫌悪します。

しかも体制のシステムを使い、体制の中にいて存在が確かな人々を扇動するのですから一層卑劣です。

そう見られることに想像が及ばないのだとすれば、これまた教育者失格です。この教授も、この大学も、未来の日本を担う人材なり学府としての資格はありません。
Posted by 三四郎 at 2015年09月27日 09:58
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