2015年10月10日

最低限の仕事

「世界の警察官」の役目を自ら降りて専ら「口先番長」になりつつあるオバマ米国だが、さすがにここ最近の中国の横暴振りに危機感を募らせたか、南シナ海スプラトリー諸島で中国が岩礁を埋め立てた周辺海域に米艦船を通過させる構えを見せているという(楽天NEWS/読売)

>英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は8日、米政府が今後2週間以内に、中国が岩礁を埋め立てて軍事拠点化を進めている南シナ海・スプラトリー(南沙)諸島の人工島の12カイリ(約22キロ)内で、米海軍の艦船を航行させる構えだと報じた
>米政府高官の話として伝えた
国際法では海岸線から12カイリを領海と定めており、同紙は「中国の領有権主張を認めない姿勢を示す」狙いだと指摘している。米国は2012年以降、南シナ海で中国が実効支配する岩礁の12カイリ内では活動していなかった
>米海軍情報に詳しい専門紙ネイビー・タイムズ(電子版)も8日、演習が「数日以内に行われる可能性がある」と伝え、「海軍はオバマ政権の最終的な承認を待っている」と報じた


中国は当該海域周辺国はもとより国際社会の反対、懸念を押し切る形で岩礁の埋め立てを強行してきた。その姿勢は周辺国にとり本質的に戦争行為であり、第三国にとっては航行の自由を脅かす威圧行為である。到底話し合いで解決できるものではなく、行動には行動を伴って批判しなければ相手には通じない。その間に相手は既成事実を積み上げて既得権化してしまう。

その意味で、これが実行されれば米国は国際秩序を維持するために、自由社会のリーダーとして最低限の仕事をすることになる。

中国という国は、大言壮語で周辺国を恫喝しつつ、国際社会の反応を伺いながらそろりとしかし着実に既成事実を積み上げていく習性がある。特に利害相反国が弱小国であったり、口先だけで何ら実行をしえないと侮ればこれを無視し中華意識を露骨に出して覇道を行く。この国に抑制を求めるためには相応の覚悟を伴った行動こそ重要である。

ただ注意すべきは、謀略と挑発に長けた国柄であることを忘れず、彼我の行動は逐一記録し公開することで、国際社会の批判を逆に浴びないような配慮は必要だろう。
posted by 三四郎 at 08:01| 千葉 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 政治・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
此処で注視したいのは、嘗て「誰も、米国に対して世界の警察官を依頼した国はない」と言う事実に関わらず、米国がその責任を自任する事で、世界中の紛争に介入する大義名分化して、結果、自国の利益拡大・擁護の為に、少なくない自他国の若者の命を散らしたという事実を忘れてはいけない事である。

 それを、自国経済の都合だけで、一方的に引退するのでは筋が立つまい。 それでは単なるやりっぱなしであろう。 それに米国のこうした強引な正義に、悪を強いられた側は、当然米国の衰退を「好機」と捉える国や集団も多いでしょう。 まず真っ先に狙われるのは、米国自身である事の蓋然性は高い。

 米国は戦争や紛争に関わる事で得た利益を独占する為に自国主導を崩さなかった、ダカラ、自国或は、限定した同盟国や地域を防衛するには、過剰とも思える軍備と軍隊を所持し、且つ維持しているのである。 その規模と機動力は、殆ど地球防衛軍とさえ言えそうである。

 その巨大な軍隊を持ち続けた事で、米国の軍事プレゼンスは、地球の殆どの地域に及んでいるのが、未だ現状なのである。 この巨大な軍事組織と嘗て、軍拡・兵器開発競争を凡そ30年間に亘って演じたソビエト連邦は、90年代初頭に財政破綻を起して、連邦構成自体が成り立たなくなり、敢え無く瓦解に至った。 爾来、ソ連に比肩しうる競合国家は、現れていないし、現れないだろう。然し、米国とて、ソ連に勝利したからと言って、それほどの利益を得たわけではなかったようだ。

 飽く無き利益追求の果てに、リーマンショックを惹き起こす事になるマネーゲームで、財政は破綻状態になったが、大きな原因が軍事予算である事は変わらない事実だろうから、過剰な軍備を削減したいのが本音だろう。

 然し、共産シナの様に、十分な科学知識や近代戦の戦術面の知見や実戦経験も無しに、凡そ、兵員数や仕様だけの火力で、無謀にも米国を挑発に懸る国が出現しているのである。

 その無謀さを解発できる根拠は、核ミサイルを保持していると言う一点だけであろうが、オソラク、米国、米軍は、そのミサイルの発射以前の制圧を既に手にしているモノと思われます。 どちらかと言えば防衛に重きを置く米国が、侵略型のソ連無き後だからと言って、何の担保もなしに、軍縮を実行するはずが無い。

 唯、嘗ての果て無き軍拡競争に疲弊している米国は、手に入れたリーサルウェポンを公示して威嚇するよりも徹底した情報遮で秘匿して、ここぞという時に、密かに且つ迅速に、核施設に決定的なダメージを与える方法を選択していると思われます。

 共産シナが怖れているのは、米国だけではないでしょうが、開戦すれば、数十分で核心的な中枢部分を破壊しつくされてしまい、然も、公開されないという怖さは、軍事的のみならず政治的にも恐るべき話でありましょう。

 米国の一見優柔不断とも見える外交政策の裏側には、米国の変わらぬ警察力を担保し得る恐るべき決定力が隠されていると考えるべきなのですが、オバマ政権は、其処に頼り過ぎているが故に、却って、共産シナの無恥や無知から来る暴走を制止できていないのです。 今年の初めに、保険事業に傾注するオバマに叱咤が飛んだ様で、米軍の南シナ海での軍事プレゼンスは、具体性を見せ始めたと言って宜しいでしょう。
Posted by ナポレオン・ソロ at 2015年10月25日 15:17
ソロさん、こんばんは。

>オバマ政権は、其処に頼り過ぎているが故に、却って、共産シナの無恥や無知から来る暴走を制止できていないのです

中国はこの点、まさに幼子の怖いもの知らずに通じるところがありそうですね。彼らは明らかにやりすぎています。陳腐な言い方ですが、米国という虎の尾を踏んでしまったことに、まだ気づいていないのかもしれません。

南シナ海でのっけから軍事衝突ということも考えにくいですが、経済を過信して米国をコントロールできると考えた習政権の傲慢さが、中共外交に隙を作っていると感じます。
Posted by 三四郎 at 2015年10月25日 21:11
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック