2016年02月27日

政治不信の辿りつく先

このところ外電は米国大統領選の話題が喧しい。所詮は他国のことながら、それが米国ともなると影響が大きいだけに無関心ではいられない。

始めはただの際物扱いされていた共和党のトランプ候補だが、その勢いは一向に収まる気配がない。その状況に米国大手メディアも危機感を隠していない。彼を阻止するのがあたかも良心の証明でもあるかのような論調で訴えている(読売電子版)

米紙ワシントン・ポストは25日付の社説で、米大統領選の共和党指名候補争いに関し、不動産王ドナルド・トランプ氏(69)が「指名候補になりそうだ」と指摘し、「想像もできないことが不可避になりつつある」と強い危機感を示した
>その上で、「今こそ、良心ある共和党指導者がトランプ氏を支援できないと表明し、(指名)阻止のためにできることをする時だ」と訴えた
>社説はまた、選挙戦でのトランプ氏の言動を批判。特に、不法移民1100万人を強制送還するとの公約について、「(旧ソ連の)スターリン政権や(カンボジアの)ポル・ポト政権以来の規模の強制措置だ」と非難した
>トランプ氏は予備選・党員集会で3連勝しており、指名が現実味を帯びてきている


確かにトランプ氏の言動は受けを狙って居るかどうかはさておき極端に過ぎる。しかしすべてが間違っているとも思えない。特に移民問題での発言は、ごく普通の米国市民ならそうだろうな、と感じる論調ではある。

むしろ大手メディアが「不法移民の強制送還」をスターリンやポルポトの所業に準えるなど、どうも必死過ぎて正気とも思えない。

この「トランプ現象」とも言うべき同氏の勢いがどこまで広がるか、いつまで続くのかは想像もできないことながら、今日の状況は既存の政治家の無策とメディアの無責任な似非人道主義が招いた、国民の大いなる政治不信の結果であることは否めない。

「移民の国」米国が移民を否定することはできないはずだと言う論調もある。しかし現にその移民たちに自らの生活の場と安全が脅かされているのを目の当たりにすれば、そうそう呑気なことも言っていられないはずだ。それを非難する人々にはそれこそ具体的な対案を示してもらわなくては説得力がない。

さておき、トランプ氏、日本には安保や経済の面で不満をぶちかましている。「在日米軍にもっと金を出せ」だのとも吠えているらしい。今日の日米関係を主導したのはもっぱら「戦勝国」米国であることをお忘れなく。ポピュリズムに走りすぎて天に唾する言動を繰り返していると身動きとれなくなりますよ?

米国民の選択から目が離せないこの頃である。
posted by 三四郎 at 15:14| 千葉 | Comment(3) | TrackBack(0) | 政治・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>三四郎様
 私事でスミマセンが、一週間前の月曜日の朝、脳梗塞を発症して神戸大学病院に入院して、今日退院しました。

 呂律が回らない事に、気が付くのが早かった所為もあり、症状は軽かったのですが、それでも女房の車で病院に着くころには、窓口でちゃんとモノがいえず、少なからずショックを受けました。

 元々、左頸動脈に狭窄部があり、もし、其処が原因なら、手術が必要との所見、検査漬けの日々が始まりました。 

幸い、頸動脈の狭窄とは関係が無いと分かりました、その間に、「血をサラサラにする薬」を点滴で入れてもらって、言葉は直ぐに回復しましたが、右手に軽い麻痺が残って居ます。

 体は至って健康なので、「クヨクヨしたって、仕方がない」と、本人は軽く考えているのですが、周りが許してくれません。 一か月は絶対安静とのお達しです、収入の事もあるし、今やって居る仕事が今年が山と言う事もあるし、イライラする毎日が今から、予想されます。

 若いころ、船に乗っている最中に同じ病気で倒れた奴が、今の仕事のお客さんなので、電話したら、「奥さんに感謝しろよ」との一言、確かに、女房がいなければ、今頃は初七日ですからね。

 正に「九死に一生を得た」気分ですが、この病気、2度目は最初より酷くなる傾向にあるとの事、「折角助けてもらった命、一日一日を大事に生きなきゃなぁ」と思っています。
Posted by ナポレオン・ソロ at 2016年03月01日 15:39
 米国の大統領選、病院のTVで見てました。

 是までの大統領選は、プロ同士の戦いと言う事もあって、「言ってはならない」事がネックになって、面白くない事、夥しいキライがありました。

 今度も、その線を大きく外れるものではないと、今でも思っていますが、民主党のサンダース、共和党のトランプと、意外な人間が第二ステージに残り、米国民の現状に対する不満の一面が垣間見えているように思います。

 就中、トランプ氏は資産6400億円の金持ちと言うだけで、政治的にアマチュアとの事。

 言いたい放題で支離滅裂だったのが、第二ステージでは「これではまずい」と思ったのか、「強いアメリカを復活させる」との主題を掲げてやって居るようですが、強引なアメリカの正義が是までの様に通るか、否か。と言う事だと思う。

 唯、今のアメリカ人は、アメリカンドリームと言う、格差を大肯定し、夢と希望にあふれた時代に育った人々ではありません。

 強いアメリカを維持できるダケの纏まりが残っているのか、甚だ疑問です
Posted by ナポレオン・ソロ at 2016年03月01日 15:59
ソロさん、こんにちは。

その後、具合の方はいかがですか? 大変な目に合いましたね。

確かに仕事が気になって療養に専念できない気持ちはお察しします。しかし、月並みな言い方ですが、せっかく助かった命です。ここは人に任せられるところは任せて、ゆっくり休みなさいという天の声と思われた方がよろしいでしょう。

ところで米国大統領選、どうなるのでしょうね。たいていの国なら「他所事」として高みの見物でいられるのですが、何しろ米国ですからね。

>強いアメリカを維持できるダケの纏まりが残っているのか、甚だ疑問です

思えばオバマの優柔不断ぶりが米国をグダグダにし、国民のフラストレーションを高めたという面もあるのかと思います。

米国の「リベラル」には「反米」はなく、きちんと「愛国意識」があると思っていたのですが、結果的に米国を弱くしただけの8年間だったような気がします。
Posted by 三四郎 at 2016年03月05日 17:51
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