2016年02月28日

混迷と焦慮

引き続き米大統領選の話題。

民主党のクリントン候補が地方紙に「日本は何年も為替操作をして輸出品を安くしてきた」旨の記事を書き、駐米日本大使が「事実誤認」と「不快感」を示したらしい(読売電子版)

佐々江賢一郎駐米大使は25日の記者会見で、米大統領選の民主党指名候補争いでリードするヒラリー・クリントン前国務長官が、米地方紙への寄稿で日本などが「何年も通貨の価値を下げて輸出品を人為的に安くしてきた」と、為替操作をしていると批判したことについて「事実誤認だ」と強い不快感を示した
>一方、共和党の指名レースでトップを走る不動産王ドナルド・トランプ氏の同様の発言については「コメントしない」と深入りを避けた


クリントンも耄碌したというか、勢いではトランプに及ばず、サンダースには追い上げをくらい、いささか焦っているのではないか。

日本が為替操作したなど過去サミットやG20その他の国際会議の場でも指摘や糾弾を受けた記憶はない。むしろ中韓の通貨安の煽りを食って円高傾向が続き、製造業の競争力が劇的に落ちてきたんが実態だ。ソニーやシャープはその象徴でもある。

そんなことさえ構わずに、日本をある種のスケープゴート化したつもりならあまりに稚拙というものだろう。こういう愚にもつかない、しかし影響力が強い人物だけに、放置すれば日本をサンドバッグにすることが米政治家の「人気取りツール」となるばかりか、虚構の独り歩きが始まりかねない言動に対しては間髪入れず反論しておくことが何より重要だ。

それにしてもトランプ氏には「ノーコメント」とは情けない。まぁ、トランプ相手にまともな議論はできない、否関わらない方がいいと割り切ったのだろうが、そろそろこやつが本当に勝利した場合の日米関係、国際情勢をシミュレートしておいた方がいいのではないか。
posted by 三四郎 at 13:49| 千葉 | Comment(5) | TrackBack(0) | 政治・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
スーパーチューズデーとの事ですが、どうもトランプ候補が圧勝するようで、こうなってくるとアメリカは共和党の芽に期待するものが無くなってしまいそうですね。さすがにトランプ大統領誕生は歓迎できませんし。消去法によってヒラリーとなりますが、トランプ候補の台頭にしてもサンダース旋風にしても共に支持層は白人中流下層とのことですから、次期米国政権は従来型のリベラルからの方向転換をしてくれれば…と考えてます。

想像以上にトランプ候補に強いデータが出ており、なんだか「脅威」と感じるような展開になってきましたね…。日本も酷いですけど、米国もこれですからね。。。
Posted by メロンぱんち at 2016年03月02日 10:42
 円安株高の事を云っているのでしょうかね。 確かに、理由もなく円が売られれべば、円安になりモノが売れます。 然し、それを日本がどうして円を低く抑える事が出来るのでしょうか。 それは、刷り過ぎたUSドルを高値安定にする為です。 日本はリーマンショックの後始末に協力したに過ぎません

 つまり、本来もっと低い、つまり、1US$=50円くらいの円高に無ければおかしいUS$を、高値誘導して、リーマンショック前の水準にする為に一番有効な手立ては、現在世界で一番信用がある日本円の対ドルレートを低く抑えるのが一番影響力があったからです。

 それを「日本の作為」の所為にしては、日本大使の怒りを買うのは当然です。 為替操作を国が関与する事は厳しく戒められていますからね。

 クリントンは気が付いて、陰で謝罪しているでしょうが、トランプは分っていませんね、きっと。

 アメリカの大統領選挙は、今日のスーパーチューズデイが前半の山です。

 此処でクリントンが票を伸ばして9/13以上勝つ様なら民主党は、決まりでしょうが、サンダースが五分の勝負に持ち込むのなら分りません。

 共和党は、ブッシュ弟の撤退もあって、トランプの独り勝ちになって居ますが、ジュリア―ノ前ニューヨーク市長の応援を得たとしても、あの放言癖は、米国国内なら許されても、国際の場でやれば、米国は必ず孤立します。 但し、米国のWASPの意思は、何処かで通そうとするでしょうね

 各党の候補者が最小限に絞られる第三ステージを終えるのは夏ですが、この先矢継ぎ早に候補者の撤退が始まると思います。
Posted by ナポレオン・ソロ at 2016年03月02日 10:44
 スーパーチューズデイは、当初の予想通り、トランプ氏とクリントン女史の大勝利に終わった様ですが、共和党の方は、トランプ氏に代わりうる候補者が不在なことを危惧する声が、共和党の主流派から上がり始めている様だ。

 それはそうだろう、トランプ氏の力量では米国大統領を務めて行くのは明らかに無理で、如何に副大統領をはじめとしたわきを固めても、その失言、放言、そして、何よりワンマンな性格が、国内なら未だしも、国際の場では、米国にとって致命的な事象に結び付く恐れがあるからだ。

 共和党が、民主党候補の勝利を祈る様な事態にならぬことを期待するしかないのでは、米国の大統領選出システムの在り方の再考や人材不足の現状を何とかしなくてはならない事になるだろう。
Posted by ナポレオン・ソロ at 2016年03月03日 19:10
メロンぱんちさん、こんにちは。

TVで誰かが、「共和党は党としての体をなしてない」と言っていましたが、まさにそのとおりだと思います。

主流派が必死になってトランプを抑え込もうとしているが一向に効果がなく、主流派と目される候補が潰しあいをし、結局トランプを増長させている構図です。

ここで共和党が腹を括らないと、史上最悪の支離滅裂な大統領を輩出しかねません。

「誰かこいつを止めるやつはいないのか」っていう悲鳴が聞こえてきそうです。
Posted by 三四郎 at 2016年03月05日 17:57
ソロさん、こんにちは。

>共和党が、民主党候補の勝利を祈る様な事態にならぬことを期待するしかないのでは、米国の大統領選出システムの在り方の再考や人材不足の現状を何とかしなくてはならない事になるだろう

何でしょう、共和党はここまで人材が払底しているのですかね。確かに他の有力候補を見わたしても、いかにも「青二才」といった体のルビオや、ライフルの銃身でベーコンを焼いて得意になっている「中二病」もどきのクルーズ等、ぱっとしません。

これなら消去法でクリントンの方がまし、ということになるのかもしれませんが、これまた何とも・・。

どうも2016年は米大統領にとって「不作の年」になりそうな予感です。
Posted by 三四郎 at 2016年03月05日 18:03
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