2016年03月05日

なるべくしてなる

2015年度以降、中国経済に起因する企業倒産が急増しているらしい。それも日本のみならず諸外国でも増加しているという(日経電子版)

中国経済変調の影響が企業倒産の形で顕在化してきた。2015年度の中国の景気減速などを原因とする倒産の負債総額は国内全体の1割を超える見通しだ。中国からの受注の急減や現地取引先の経営悪化で行き詰まる企業が増えている。中国の安価な製品の輸出攻勢や資源需要減少で、タイやオーストラリアでも関連企業の経営破綻が起きており、中国発の波紋は世界に広がっている
>東京商工リサーチが中国の国内景気減速や生産コスト上昇などを原因とする倒産を集計した。15年度の倒産件数と負債額は2月までの累計で80件、2300億円超にのぼる。件数は前年度同期より7割多い負債額は約10倍に達し、倒産した日本企業の負債額全体の約13%にあたる。14年度の割合は1%強だった
>2月単月(速報)の中国関連の倒産は10件、負債額は約30億円だった
>中国の15年の実質国内総生産(GDP)成長率は6.9%と、25年ぶりの低い伸びになった。工業生産や建設・設備投資の伸びも縮小し、減速感が強い。製造業の設備過剰など構造的な問題を抱え、成長鈍化が続くとの見方が多い。「世界の工場」中国の旺盛な需要に依存してきた資源や部品関連の企業を中心に逆風にさらされている
>鉄鉱石など資源運搬が主力の第一中央汽船は、中国の需要減による海運市況低迷が引き金になり、15年9月に民事再生法の適用を申請した。負債額は約1200億円。中国関連の倒産は14年度までは「人件費や製造費の高騰が理由でアパレルなど中小・零細企業が多かった」(東商リサーチ)が大型化してきている
(中略)
受注減の影響は中小ほど大きい。16年1月、小惑星探査機「はやぶさ2」の部品加工も手掛けた実績があるテラマチ(愛媛県西条市)が経営破綻した。中国の建設機械需要の増加をにらみ設備投資をしたが、見込んでいた受注がなくなり資金繰りが悪化した
影響は海外企業にも広がっている。タイでは鉄鋼大手のサハウィリア・スチール・インダストリーズが昨年10月に会社更生を申し立てた。中国製の安価な鋼材が市場にあふれて市況が低迷し、経営の足を引っ張られた。中国の鉄鋼メーカーは国内需要の低迷を輸出強化で補おうとしている
>オーストラリアではニッケル精錬会社のクイーンズランドニッケルが16年1月に経営破綻した。ニッケルは建材などに使うステンレス鋼の材料で、中国が世界最大規模の消費国。不動産開発の減速などで需要が低迷した影響を受けた


倒産の憂き目に合った企業経営者には気の毒だが、俺の感想としては「なるべくしてなった」というところだ。

そもそも中国は中共の一党独裁支配のもと、基本的に計画経済国家である。資本主義の「いいとこどり」をしているつもりだろうが、企業の設備投資や都市開発、果ては株式相場まで国家(≒中共)の意思が入り介入が横行している。

しかも中央・地方問わず役人のモラルが低く、腐敗も後を絶たない。統計操作なんぞ朝飯前の当たり前。要するにありとあらゆる「恣意」と「ご都合」で動いているのが中国経済だ。こんな国相手にまともな商売が続く道理が無い。

しかし現実には多くの経営者が「見てみぬふり」を決め込んでいるか、利権やハニトラに溺れているか、はたまた目先の利益欲しさに目がくらんでいるか、さもなくば「横並び意識」から抜け出せずレミングの集団のごとく暗黒大陸に打って出た結果、斯くのごとく「玉砕」している。

歪んだ似非資本主義を振り回し、一方で軍事では覇道を行く危険極まりない国家に、世界経済が翻弄されている。良識の経営者、国家指導者は覚醒すべきだろう。
posted by 三四郎 at 17:08| 千葉 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 政治・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
シナの詐欺的商法に引っかかった日本の企業は、結局、リスク評価も真面にできないクセに、上っ面の好況に目を晦ませて酷い目に遭って居ると言う事でしょう。 ですが、未だに、6.9%と言う経済成長率が本当なら、現状こそ在り得ない状況の筈。 シナの経済構造を説明せず、或は、全く斟酌せず、投資を煽った経済紙や新聞の罪は重たいと思う。

 特に、朝日・毎日辺りの共産シナの「提灯持ち記事」は、言わずもがなの事乍、日経新聞が、シナ上げ一辺倒だった事は、記憶に残って居る。

 マァ、最終的には自分で引き時を判断したのですから、誰にも文句は言えません。 昨年の「天津大爆発」辺りで、日本企業も全部撤退すべきだったのですね、直後に上海の株式も暴落したし、ソロスの撤退が、その直前であった事を考えれば、大金持ちの情報網は、やはり侮れませんね。

 海外投資は、この先東南アジアで盛んになると思います。 その時の教訓に出来るのなら安いかもしれませんね。

 それにしても、海運界二番手グループの第一中央汽船の破綻は、予想されて居た事ですが、海運界のこれからに大きな暗雲を投げかける事になりそうです。 要は、BULK市況が、底値から動かなくなりそうで、超船腹過剰状態が短期間に出現したから、瀬戸内の船主業は、生き残りに戦々恐々の態、オソラク、何社かは倒産するか、数社に集約する話が進行するでしょう。

 是は避けられない話だったのですから、用意をしている船社もいる筈、唯、この不況がどこまで続くのかが、焦眉の的ですね。
Posted by ナポレオン・ソロ at 2016年03月05日 18:26
ソロさん、こんばんは。

>朝日・毎日辺りの共産シナの「提灯持ち記事」は、言わずもがなの事乍、日経新聞が、シナ上げ一辺倒だった事は、記憶に残って居る

実際、日経の中国上げは以上でした。何かこう、「煽っている」といった言葉がぴったりしていましてね。

さすがにこのごろは庇いきれなくなってきたようで、少し論調を変えてきていますが、「時すでに遅し」です。

「サラリーマンの教科書」と言われるほど影響力が強いだけに、その罪はある意味で朝日や毎日より大きいかもしれません。
Posted by 三四郎 at 2016年03月06日 18:07
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