そんな中、米国は反トランプ派によるデモが多発し暴動レベルにまで発展しているケースもあるらしい(@niftyニュース/時事)。
>全米の各都市に広がったドナルド・トランプ氏の大統領選勝利に抗議するデモは前日に続き、10日も行われた。西部オレゴン州ポートランドでは、デモ隊が車両を壊すなど暴徒化し、地元警察は「暴動」と宣言した
>CBSテレビなどによると、デモは10日もペンシルベニア州フィラデルフィアやカリフォルニア州オークランドなどの都市で数百人から数千人規模で行われた。大半の都市でデモは平和裏に行われたが、ポートランドでは、デモ隊が壁に落書きしたり、警官に物を投げたりして暴徒化。警察は唐辛子スプレーやゴム弾を使用して対応し、26人を逮捕した
>こうした中、トランプ氏は10日夜、ツイッターで、「プロのデモ隊がメディアに扇動され、デモを行っている。全く不公平だ」と反発。しかし、この約9時間後の11日朝には「デモ隊の偉大な私たちの国に対する情熱」とたたえた上で、「団結し、誇りを持とう」とつぶやき、批判路線から一晩で軌道修正した
混乱の中でトヨタの販売店も車が破壊されたもという。まさにわけわかめ状態で、米国の印象を悪化させる以外の何物でもない。どこの国にも「プロ市民」はいるようで、それもリベラルを自称あるいは支持する側に多いようだ。トランプ氏が選挙期間中に、「敗北した場合の結果を受け入れるかわからない」旨の発言をしたとき、反トランプ陣営はもちろん、現職大統領やメディアもこれを批判したものだ。
しかし真逆の結果になってみれば態度も真逆だ。実に分かりやすいがこれが米国のリベラルとは信じたくないものがある。いやしくも「自由と民主主義」を標榜する大国であれば、リベラルだろうと保守だろうと、ルールに則り平和裏に行われた選挙結果を拒否すべきではない。実際、クリントン氏もオバマ氏も、この結果を受け入れている。
今回の結果は、クリントン氏のスキャンダルやキャラクターへの不人気があったにせよ、俯瞰的に見れば前記事で書いた通り「怒れる大衆」の思いが爆発し「民意」となって示されたことだと思う。この場合の「大衆」は合法不法問わず昨日今日やってきた「移民」たちではない。建国以来この国をつくり支えてきた(と自負する人々を含む)中間層に属する庶民、"poor white" たちである。
彼らが実際に職にあぶれ、移民たちによって生活の安全をさえ脅かされている日々が常態化しているとすれば、トランプ氏の勝利はむべなるかなであり、反トランプ陣営、メディアのネガキャンが無ければ投票数でさえクリントン氏を上回っていたのではなかろうか。
さておきこの御仁、誠に正体が見えない。あれだけ批判してきたオバマ氏と早々に「手打ち」し、デモ隊を「プロ」と言い放った(多分にその可能性があるが)かと思えば、直後に一転し「情熱」と讃えるなど、当選後の株・為替相場同様くるくる変わる印象がある。
しかし一介の不動産業者から事業を拡大展開し、世界有数のセレブに名を連ねた人物だ。内面はそうとう強かなリアリストなのではないかと思う。ただ政治の世界に慣れていないため、かなりナイーブというかプリミティブな面が強調されすぎているように感じる。支持層の手前、急激な方向転換はできないだろうが、在日米軍の費用負担の問題などは多分に思いこみの部分もあり、徐々に軌道修正してくるのではなかろうか。
いま、米国は分裂しているというが、考えようによっては政治的なエスタブリッシュメントではないトランプ氏が大統領になるということはまさに「アメリカンドリーム」を体現していることなのではないか。米国民はもう少しクールダウンすべきだろう。
現状そう言うポジティブさが、望ましいと思うのですが、事態はそれ程楽観できる状態ではないと私は思います。トランプ当選は、確かにサプライズでしたが、其れよりも、ウィキリークスなどが、ヒラリー達の決定的な暗黒情報をヒラリー陣営に流した可能性が有ると思うからです。 選挙終了の翌日には、クリントン一家は自分の資産をスイス銀欧に全部映した上、国外に脱出を図って居ます。
何故逃げ出す必要があったかと言えば、「ベンガジ事件」等クリントン一家が関わった犯罪的と言って良い話を聞くと、米国の裏側に存在する儲け主義の政治支配体制が見えて来て、米国の現在の分断の原因と、それを公表できない米国も含めた国のマスコミの事情が見えてきたからです。
米国民の前には、未だ、その正体の全貌処か一部明らかになったダケですが、各所で起こった暴動が、トランプ勝利に決した事だけへの不満では無く、暴露された「金になるならなんでも転ぶヒラリーの真の姿を知った事」への怒りの所為だと言う可能性が有るとすれば、話は良く見えると思います。 然し、マスコミは是を発表できない構造になって居る、と言えば、全体の話の半分位は分ると思います。
勿論、米国中が混乱しているのですから、暴徒の全部が、クリントン一家の非同意裏切りを知って居るとは思いませんがね。
ダカラ、最初「プロ市民だ」と言って居たトランプが、後から、暴徒を指して、「愛国者」呼ばわりしているのだと思うのです。
米国ではこの先、共産シナ処ではない国内対立と、それらを惹き起こした集団同士の混乱が始まる事が予想されます。 それを思うと、日本は、米国ともちゃんとした距離を置かないと、其れこそ大変な事に巻き込まれる事になると思います。
民間出身で、政治素人のトランプ大統領が、これ等の、政治のプロ集団、謀略の専門家集団、軍事外交のプロ集団・・相手に、どれ程の自身のオリジナリティやイニシアティブを発揮できるのか、トランプをサポートするであろう、ジュリアーニ元NY市長等の非WASP勢力や支持の中心だった中下流の poor white 層の熱狂的な支持をどこまで繋ぎ止められるかが、トランプ大統領の施政期間を決める重要要因になるでしょうね。
クリントンファミリーはロシアや中国ともつながっていると側聞します。これじゃ大統領どころではないですね。
日本は新しい時代の変化を迎えていることを朝野共に自覚しなければいけませんね。