2016年11月13日

異端児たちの邂逅

超大国アメリカの新大統領は希代の異端児・トランプ氏となったわけだが、異端児大統領としては先輩格のフィリピンのドゥテルテ氏は、「トランプ氏のいる米国とはけんかしたくない」と「本音」を漏らしているらしい(読売電子版)

>ドナルド・トランプ氏の米大統領選勝利を受け、フィリピンのドゥテルテ大統領は9日、「トランプ氏のいる米国とはけんかしたくない」と述べた
>オバマ政権から強権的な麻薬対策を批判され、米比関係がぎくしゃくしていることから、新政権に期待を示したものだ
>ドゥテルテ氏は、米軍の再駐留を認める2014年の米比軍事協定を維持し、米比合同演習も完全には中止しない意向を示した。トランプ氏に孤立主義的な発言が目立つことから、米国がフィリピンへの関与を実際に弱める可能性があるとみて、軌道修正を図っているとみられる


片や実業家出身、片や地方政治の首長出身と、ともに外交は素人と言っていい。国同士の距離感の執り方や駆け引きなど未経験と言ってよく、当面まさに「感と度胸と強力なブレーン」で腹の探り合いになるはずだ。

この二人、俺的には徹底したリアリストだと思っている。言うこととやることが違う場面は今後増えてくるのではないか。しかし一方、これまでにないタイプの政治家だけに外交スタイルも旧来の枠にはまらない展開になることは覚悟しておくべきだ。

今週、早くも安倍首相はトランプ氏と会談するらしい。事前に相当な準備をしておかねば実現しないスピード振りで、安倍首相とその周囲の周到さには敬意を表する。今後、異端児リーダーに翻弄されることの無いよう念じつつ、展開を見守りたい。
posted by 三四郎 at 18:57| 千葉 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 政治・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 ドゥトルテとトランプと云うのは、正に絶妙な取り合わせで、展開的には面白いと云えそうですが、方や南シナ海の帰趨のキーマン、方や、世界のキーを握る米国新大統領とくれば、嗤ってばかりはいられません。 二人に通底していえるのは、ご指摘の様に、リアリストと云う処でしょう。

 自分が暴言に近い言葉を使って激しく主張した事でも、事実が判明して、自分が間違っていたと判れば、即座に意見を譬え正反対でも変える。 それでも人が付いてくる処が、凄いと云う他は在りません。 つまり、他の人なら問題になる事でも、些事としかとられないだけの、正義を主張していると、大勢から認められているからできる事なのです。

 その主張する所とは何か、簡略すれば、生存権だと思います。 世界でも最下層に近い生活を強いられているフィリピンと、世界一の経済を維持してきた米国の庶民層が、同じく生存権を理由に、自分達の代表を選択する事は、奇妙に思えますが、実は、数字には表れない、相対的な較差が、其の社会独特なものとして存在し、「暮らし易さ」と云う言葉で表現される安穏・快適指数の大小で、判定すべきだと思うのです。 2つの社会に共通しているのは、「脅威」が存在する事です。

 御存知の通り、フィリピンには、「麻薬」と云う、脅威が有り、放置すれば、フィリピンは亡国確実です。 そして、米国には、「人種問題」と云う宿痾が潜んでいます。自由な国を標榜して来たからこその裏返しだと云う事ですが、米国の白人層は誰も、アメリカを混血民族の国にしたいとは思って居なかったのが、本音の様です。

 ドゥトルテの方は、大衆の支持以外は、国内に犯罪組織の敵がいるくらいで済みますが、米国は、あらゆる人種で大衆が構成されて居る限り、全部が敵に成る事だってあり得ます。 然し、米国は何処かでこの大きな問題と直面する他は有りません。 

 孤立無援となりそうなトランプと大衆の熱狂的な支持しかないドゥトルテは、まさに対称的だと云えましょう。
Posted by ナポレオン・ソロ at 2016年11月14日 15:40
ソロさん、こんばんは。

米国とフィリピンという対照的な国において、それぞれ異端児リーダーが現れたということは示唆に富むものがあります。

思うにこの両国に共通しているのは「余裕の無さ」ではないでしょうか。「不法移民」「麻薬」と、それぞれに問題を抱えていますが、それが大多数の「普通の国民」の職と治安を脅かし、国力衰退の要因となっていることが座視できないレベルに達してきたのでしょう。

>米国は、あらゆる人種で大衆が構成されて居る限り、全部が敵に成る事だってあり得ます。 然し、米国は何処かでこの大きな問題と直面する他は有りません

おっしゃる通りですね。これが第二の "Civil War" に発展しないことを望むばかりです。
Posted by 三四郎 at 2016年11月19日 18:35
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