2016年12月25日

混沌か怠惰か

韓国メディアが鳥インフルエンザの対応について日韓政府の動きを比較し、安倍政権を評価している(楽天ニュース/産経)

韓国全土で高病原性鳥インフルエンザウイルスが拡大、鶏などの殺処分は2500万羽に達した。過去最悪の被害となり、卵価格の急騰で庶民の食卓を直撃している。韓国メディアは、同時期に鳥インフルが発生した日本の対応を「迅速だ」と称賛。朴槿恵(パク・クネ)大統領の疑惑をめぐる混乱もあり、後手に回った韓国政府の対応を痛烈に批判している
>「日ごとに卵の値段が上がる。こんな経験は初めて。今後が心配です」。ソウル市内で製パン店を営む女性はこう顔を曇らせた
>特に産卵鶏の被害が深刻で24日現在、約1700万羽が殺処分された。韓国の産卵鶏の4羽に1羽が消えたことになる。産卵鶏の親の種鶏に至っては4割以上が殺処分された
>卵の小売価格は、先月に比べ約25%急騰。卵を多く使う製パン業界への影響が大きく、最大手パンチェーンが一部商品の生産中止を決めた。大手スーパーでも1人1パックに販売を制限し、それでも品切れになる店があるという。料理から卵を抜く飲食店も現れた
>韓国各紙は「鶏卵大乱(ケランテラン)」との見出しで日々その深刻さを報道。韓国政府は、生卵の緊急空輸を決めるとともに、買い占めや売り惜しみがないかも調査する
>このペースで感染が広がり続ければ、殺処分は5千万羽に上ると予測する専門家もいる。過去最悪だった2014年の殺処分約1400万羽をしのぐ被害をもたらしたのは初動対応の後れだ。黄教安(ファン・ギョアン)首相が政府の防疫対策室を訪れたのは11月25日。家禽の大量死が報告されてから約10日が過ぎていた。警戒レベルを最高に引き上げたのは約1カ月後だった
>韓国メディアが注目するのは、日本政府との対応の差だ。青森、新潟両県で11月28日に感染が確認された約2時間後の深夜には、官邸に情報連絡室が設置され、安倍晋三首相が「防疫の徹底」を指示。翌未明までに殺処分に着手した。韓国紙は「電光石火のごとく動いた」と伝えた。日本では、農林水産省によると今月23日現在、殺処分は約97万羽にとどまっている
>韓国では朴大統領をめぐる疑惑が拡大し、国政がまひしていた。鳥インフルへの対応の遅れについて、中央日報は「コントロールタワーが消えた現政権の問題点を見せる事例だ」と指摘。朝鮮日報は社説で「改めて『失敗した国』の姿を見た」と批判している


確かに今の韓国は国政が混乱し破綻状態にある。そのために初動対応が遅れたというのは一定の事実ではあろう。

しかし鳥インフルエンザは今回初めて発生したわけではない。その危険性や影響の大きさは行政として実務者レベルでも把握していたはずだし、それに対するハード、ソフト両面からの備えはしていなければならなかったものだ。

韓国の「鶏卵大乱」はそれが疎かにされていた証に他ならない。過去の教訓に何ら学んでいなかったわけである。レベルや内容の差はあれ、遠くは李王朝末期の政治的混乱や近くはセウォル号転覆の悲劇さえ、司令塔不在の中でも中堅官僚や行政機構が盤石であれば回避ないしは極小化できたものではなかったか。

行政の怠慢という誹りを免れるものではないが、日韓の対応の差は国民意識の上に立脚した基本動作の差であり、詰まる所国民性の差である。トップ不在による国政の麻痺状態は言い訳に過ぎない。

『コントロールタワーが消えた現政権の問題点を見せる事例』『改めて『失敗した国』の姿を見た』と、愚弟的な提言をするでもなく、どこか傍観者めいた諦念的な記事の書きぶりが、あの国の「知識層」の本質を表している。

この国が世界をリードすることは永遠にないと思った。

posted by 三四郎 at 09:26| 千葉 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 異文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>>日本政府との対応の差
対外的な表現なら↑の表現で十分だろうが、国内的には、鳥インフルエンザに対する関係業者の利己的なふるまい、「自分だけは、損をしたくない」を何とかするべく、マスメディアは批判なりをするべきではないのか。 政府の対応ダケ批判しても、事態の改善にはつながらない事に気付けないから、何時までも、「手遅れ」で、何千万羽の殺処分という被害を縮小できないのだろう。

 この傾向は、口蹄疫でも見られ、特に、韓国との付き合いが濃かった宮崎では、何十万頭もの牛や豚の殺処分を余儀なくされたと云う痛切な記憶が有る。

 何時までも未開な国では、その裡世界から見放されよう。
Posted by ナポレオン・ソロ at 2016年12月26日 10:01
ソロさん、こんにちは。

>何時までも未開な国では、その裡世界から見放されよう

問題は国民が真実を知らず、自らが未開、といって悪ければ未熟であることを自覚しない、認めようとしないところですね。プライドだけは日本をはるかに上回っています。

あの国は技術も法制度もほとんどすべてが日本または欧米の借り物です。自ら苦労して作り出したもの、または適切にローカライズしたものではないから本質が何か分かっていない。それゆえの綻びの一つに過ぎないと思います。
Posted by 三四郎 at 2016年12月31日 12:02
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