2017年02月19日

取引開始

トランプ氏の対日感覚といえば、選挙期間中はかなり厳しい発言をしてたものだし、就任直後も日本をかつての貿易戦争時代の感覚で見ているふしがあった。

それゆえに日本政府も最近まで警戒感をもっていたものだが、安倍首相との日米首脳会談で安保・外交上の関係が維持強化される見通しとなりどことなく安心感が漂っているらしい(日経電子版)

>10日の日米首脳会談を境に、日本政府内で米トランプ政権への警戒感が和らいでいる。強固な日米同盟を確認し、安全保障面で米国の関与が約束されたからだ。一方、通商、為替分野ではトランプ流の過激な発言は少なくなったが、今後どう動くのかは不透明なまま。トランプ大統領の出方を見極め、慎重に対応していく構えだ

中略

不安が残るのは通商・為替分野
>トランプ氏は大統領就任後、公約通り環太平洋経済連携協定(TPP)の離脱を決めた。首相は「あらゆる選択肢を考えることになった」と述べ、日米の自由貿易協定(FTA)も視野に米国との協議を迫られている>TPPでも、米国はコメや牛肉など農産品の市場開放を求めた。保護主義的な性格を見せるトランプ政権は一層の譲歩を要求する可能性がある。米国と多国間で対峙するTPPとは違い、トランプ氏が求めるのは2国間交渉。米国の圧力に一国で抗するのは難しい
>日米間では、日本の提案で麻生太郎副総理・財務相とペンス副大統領をトップとする経済対話を新設すると決まった。4月にも始まる対話では、2国間貿易以外にも、財政・金融などのマクロ政策、インフラやエネルギー協力が焦点になる

中略

>トランプ氏は「通貨安誘導を繰り広げている」と日本を批判していた。首脳会談では注文をつけなかったが、いつどう転ぶかはわからない
>「為替は財務相間で議論する」。首相はトランプ氏との間でこう確認した。トランプ氏の為替相場への介入を抑える狙いだ。だが、トランプ氏が景気刺激策を実施して米景気が上向けばドル高になり、再び円安批判が飛び出す懸念は残る
>首相の経済政策「アベノミクス」を支えるのは日銀の金融緩和。「あくまでデフレ脱却のためで円安誘導ではない」が公式の見解だ。ある閣僚は「日銀が長期金利を動かす政策が、米国から『為替操作だ』と言われたら大変だ」と語る。トランプ氏がアベノミクスの命運を握る――。そんな不安も日本政府内には広がる


実業家で政治の経験がないトランプ氏が、安保・外交には周囲の意見を取り入れ、これまでのやり方を踏襲するとしても、経済分野ではトランプ色を強く打ち出してくるのではないか。

それも「ビジネス感覚」で政治と経済を動かすことは容易に予想される。安保で譲歩した分、貿易や為替で相手国の譲歩を引き出す戦略ありきなのではないかという感じもする。

俺は基本的に安倍首相を支持するが、「アベノミクス」が金融緩和に依存しすぎており、構造改革がなかなか進んでいない状況には危惧を覚える。そんな中でのトランプ政権誕生だ。米国は待ってはくれまい。安倍首相は訪米を「大成功」と考えているようだが、これからが本番。「取引」は始まったばかりだ。
posted by 三四郎 at 13:14| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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