2017年04月02日

傲慢の犠牲

栃木県那須町で発生した雪崩による死亡事故の記者会見を見て、俺はこれが人災であること、しかも「傲慢」という最も忌むべき性質の犠牲であることを確信している(@niftyニュース/時事電子版)

>栃木県那須町のスキー場付近で、春山登山講習会に参加した高校生ら8人が犠牲となった雪崩事故は、3日で発生から1週間を迎える。分厚い積雪の中、雪崩注意報を知りながら、引率教諭が「絶対安全」と判断して実施された訓練が、惨事を招いた。全容解明に向け、県警は捜査を始めた
>◇講習会だから…
>栃木県では、県立高校が部活動などで標高1500メートル以上の山に登る場合、登山計画審査会でルートや装備を事前チェックする決まりだった。審査では過去の雪崩発生地点なども助言される
>講習会でも標高1915メートルの茶臼岳に登る計画だったが、主催した県高校体育連盟は「登山ではなく講習会」と位置付け、1963年の開始以来審査が必要と考えていなかった
>登山ではないとの意識は、雪崩に埋まった時に位置情報を発信する「ビーコン」を携行しなかった理由にも表れた。講習会の責任者だった県高体連登山専門部の猪瀬修一委員長(50)は記者会見で、「雪崩の危険が高いきつい冬山登山には必須だが、講習会ではそういうところには行かない」と説明した
>◇「経験則」繰り返す
>事故が起きた3月27日、猪瀬氏は登山経験の長い教諭2人と協議し、午前6時に登山中止を決定。同7時半ごろ、麓から積雪の状況などを確かめた上で、雪をかき分けながら進むラッセル訓練の実施を決めた
>「絶対安全であると判断して訓練に入った」と主張した猪瀬氏。理由として、以前も同じ場所で訓練をしていた点を挙げ、たびたび「経験則」という単語を持ち出した
>◇通報まで50分
>雪崩は午前8時半ごろ発生し、麓に近かった教諭が旅館内の本部に駆け込み猪瀬氏に伝達。110番は発生から約50分後だった
>連絡用に無線機があったが、猪瀬氏は本部の撤収作業をしていて約10分間、無線機から離れていた。登山中の教諭らは携帯電話も持っていたが、つながらなかった可能性がある
>「長い間やっていると、なれ合いというか、不用意な危機管理ということがあると思う」。30日の県高体連臨時理事会後、橋本健一会長(60)は反省の言葉を口にした
>◇全容解明へ捜査
>県警捜査1課などは31日、県高体連登山専門部の事務局がある県立大田原高校を家宅捜索した。安全管理体制の適否や、雪崩発生が予見できたかが捜査の焦点となる。捜査幹部は「調べる点はいっぱいある。一つずつだ」と語り、全容解明への決意をにじませた


「登山」であろうと「講習会」であろうと関係はない。相手は冬の山である。自然である。

「経験則」は参考にはできても所詮は人間の記憶に過ぎない。ましてや「安全」に関わることである。「絶対」などということはあり得ない。このような言葉が出てくること自体、彼らの意識がいかに傲慢であるかを物語っている。

愚かな「傲慢」の犠牲になった前途ある8人の高校生の冥福を今は祈るばかりだ。
posted by 三四郎 at 17:54| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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