2014年12月12日

単独開催か返上が筋

およそ3年後に韓国・平昌で開催予定の冬季五輪が、資金難や開催地のごたごたで先行き不透明な状況だ。一部競技の開催を国外で行っては、というIOCの勧告というか懇願と言うか圧力も出始め、長野という地名が取り沙汰されるなど日本を「チラ見」する様子も窺える。

そんな中、先日は朴大統領が国外分散開催を「ありえない」とし、韓国世論も特に日本を意識して「絶対反対」の主張が強いようで、五輪組織委員会の委員長も分散開催には反対する意志を示しているらしいが、それも微妙な言い様である(読売電子版)

2018年平昌(ピョンチャン)冬季五輪組織委員会の趙亮鎬(チョヤンホ)委員長は12日、役員との会合で、国際オリンピック委員会(IOC)が韓国外での分散開催を提案したことについて、「すでに全ての競技場の工事が始まっており、改革案を適用するのは難しい」と、反対する意向を示した
>IOCは財政難が指摘される平昌五輪のそり系競技について、長野など韓国外での開催も実施できるとの考えを示している。組織委によると、趙委員長は、「IOCから具体的な提案があれば、本格的に論議に入るが、現段階では平昌などで全ての競技が行われることを希望する」とも述べた


「難しい」とか「具体的な提案があれば、本格的に論議に入る」とか「現段階では」とか「希望する」とか・・。韓国語ではどうか知らんが、日本語訳のニュアンスとしては、他国を当てにする気が満々ながら、国内の厳しい世論に押されて已む無く反対のポーズをとっているように見える。

いずれもっと切羽詰まってくれば、「そうは言っても」とか「日韓親善の糧に」とか何とか言い訳やら屁理屈を並べて日本に擦り寄る道を残しているような感じがするのは俺だけか。

まあ表向きとは言え、日本との共催だけは「絶対いや」と言っている状況なら、普通は口が裂けても擦り寄れないだろうがそこは韓国、手のひら返しはお手の物だ。しかも日本国内でも「友好の役に立つ」だの「国内景気にも寄与する」だのと理屈をつけてこれに乗ろうとする輩もいるから油断できない。これは日本が手を貸せる問題ではないし、すべきでもない。

だいたい「分散開催」が資金や労力を節約できるかと言えば、素人ながら俺は無理だと思う。単純に言って異動の問題もあるし、開催施設やサービスのレベル合わせも至難の業だ。スタッフの意思の疎通ひとつとっても相当厳しいだろう。これからそうしたハード面、ソフト面の課題をこなすことは、単独開催の突貫工事より難しいのではないか。

そもそも、平昌は3回も立候補して五輪を勝ち取ったと聞く。であるなら、資金計画や市民の意思統一など十分に練る時間はあったはずだ。IOCもそれを評価し判断したからこそ決定したのだろう。こういう「後だしじゃんけん」にも似たいい加減なルール変更を許すなら、五輪の意義や価値を著しく毀損するもので、関係者の責任が厳しく問われなければなるまい。

単独開催ができなければそもそも立候補すべきでないし選ばれるべきでもない。無理なら可及的速やかに潔く返上するのが筋だろう。時間が経つほどに代替地の準備も厳しくなる。土壇場になってバンザイし、他国に尻ぬぐいさせることだけはやめてほしいものだ。
posted by 三四郎 at 18:22| 千葉 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | スポーツ・エンタメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月24日

疑惑の風に思うこと

やはり韓国が絡むとスポーツも後味が悪くなる。

仁川で開催されているアジア大会の男子バドミントン日韓戦で、日本選手のサイドに「向かい風が吹いていた」という疑惑が取りざたされている(デイリースポーツ電子版)

>21日に行われたアジア大会のバドミントン男子団体戦の日本-韓国戦で、日本に不利な向かい風が吹いたのではないかという疑惑について、元バドミントン日本代表のタレント・潮田玲子が23日、公式ブログでやはり「疑惑」を表明した
>潮田は「通常空調を入れるのは当たり前」と、場内に風の流れがあること自体は不自然とはせず、第2セットで日本の田児賢一選手が急に向かい風を感じるようになってセットを落とし、コートチェンジした第3セットでもまた向かい風だったことを問題視した
>23日付の韓国紙・中央日報(電子版)は「冷房は固定されており、風速、風向きは調整できない」と、「事実無根」を主張。朝鮮日報(電子版)も、韓国の組織委員会が「節電のため空調の電源を入れたり切ったり(オン、オフに)していた」と説明したことを伝え、日本人選手たちが「風の方向が変わった」と感じた理由が「節電のためのエアコンの調節」だったとしている
>しかし潮田は「コートを変えてもまた風向きが同じってのはあり得ないので、おかしいのではないかと疑問視されているのです」と問題点を整理した
>やはり会場の風は意図的にコントロールされていたのか?潮田は「これが真実だとすればこんなに悲しい事はありませんよね…」と嘆きながら「もちろん勝敗が覆ることも絶対にありません」と、終わったことは終わったこととして理解している


潮田氏は元日本代表選手らしく、主にテクニカルな観点から淡々とコメントしているが、韓国の運営に強い疑念を持っていることは窺える。

もし韓国側に八百長等の特別な意図がなかったとしても、「風」が試合の行方を左右する重要な要素であることを踏まえれば、「節電のための調節」がいかに安易で稚拙なものか理解していなければならない。そういうマネジメントの不備、運営スキルの不足こそ問題ではないか。

この件については日本だけでなくインドネシアの選手もクレームを申し立てているようだ。NHKのニュースではこうした「疑惑」があることを報じたうえで、日本バドミントン協会役員と早稲田大学教授のコメントを載せている(NHK NEWS Web)

>今回の風の問題について、日本バドミントン協会の今井茂満専務理事はNHKの取材に対し、JOC=日本オリンピック委員会に事実関係の報告を行った一方で、抗議する考えはないことを明らかにしました
>今井専務理事は「日本で行われる大会を含めて、どこの競技会場でも風が問題になることが多い。不利な風が吹いたとしてもそれに対処しなければいけないし、対処できる技術を磨いていかないといけない」と冷静に話していました。また、スポーツ倫理学が専門で早稲田大学スポーツ科学部学部長の友添秀則さんは「アウェーではいろいろなことが起こりうるということを学ぶよい機会になったのではないか。何が起きたのかは、その場にいた選手たちがいちばんよく分かっていると思う。敗れた日本の選手にとってはつらい経験だと思うが、今後の糧にしてほしい」と話しました
>そのうえで友添さんは、「日本はあまり目くじらを立てず冷静に対処すべきだと思う。東京オリンピックとパラリンピックの開催を控えるなか、日本がスポーツの成熟した国だと知ってもらういい機会にしてほしい」と話していました


この2人の「専門家」の意見、俺は強い違和感を感じる。協会専務理事の「不利な風が吹いたとしてもそれに対処しなければいけないし、対処できる技術を磨いていかないといけない」というのは、一般的な精神論でしかない。少なくとも主催者に対し試合に集中できる環境を求める権利が選手にはあるはずだ。会場の不手際を技術で吸収しろと言わんばかりのコメントには、これが日本の協会役員が言うべき言葉か、と呆れる。

もう一人の早大教授の「アウェーではいろいろなことが起こり得る云々」というコメントは、「アウェー」の意味を意図的に誤魔化しているとしか思えない。「アウェー」は日本語に直せば「敵地」というところだろう。そこでは応援する観客の人数が圧倒的に地元が多いのが普通だし、そこからくる「雰囲気」が選手を心理的に圧迫する状況を指して使う言葉ではないか。

意図的な環境操作は論外だが、過失であれ何であれ、会場運営の不手際を「アウェーの洗礼」等というのは問題の本質を誤魔化しているに過ぎない。「大人の対応」で黙して語らないことは、韓国の名誉を守るために選手の不利益を一方的に耐えろというに等しく、フェアプレイの精神に悖るのではないか。それとも早稲田の「スポーツ倫理学」ではそう教えているのか。

今回の「疑惑の風」はこれまでの日韓外交関係の縮図を見るような思いがする。おかしなことや理の通らぬことは堂々と指摘、主張し、一方的な譲歩や遠慮を排する姿勢を日本が取らなければ、正常な日韓関係になり得ないように。
posted by 三四郎 at 06:00| 千葉 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | スポーツ・エンタメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月28日

卑しさ全開の韓国メディア

浅田真央選手がフィギュア世界選手権SPで完璧な演技を見せ、歴代最高得点をマークした件について、韓国メディアは「キムヨナ不在だから」「地元優位だ」「スポンサーが日本企業が多いから甘い」等々と、皮肉と言うより卑しげな嫌みを浴びせているらしい(サンスポドットコム)

>27日にさいたまスーパーアリーナで行われたフィギュアスケート世界選手権の 女子ショートプログラム(SP)で、浅田真央選手(23)が、世界歴代最高得点をマークしたのを受けて、前記録保持者、キム・ヨナ選手(23)の母国・韓国のメディアもこぞってこのニュースを報道。だが、その中身は、浅田選手を皮肉る記事のオンパレード
>オンライン中央日報では「やはり虎のいないところではキツネが?」という見出しの記事を掲載。「浅田は自身の得意技であるトリプルアクセルをはじめ、すべてのジャンプ、スピン、ステップ技術を完ぺきに遂行した」と評価はしつつも、ホームアドバンテージによる高得点であると指摘。「浅田はこれまで自国で開かれた国際大会で比較的甘い点数を受けている」などとしている
>今大会に韓国にとって”絶対女王”のキム・ヨナ選手が出場していないこともあり、「浅田真央、井の中の蛙」と題する挑発的な3コマ漫画を掲載するメディアも
>CBSノーカットニュースは、競技を中継したSBSのパン・サンア解説委員の「今回の大会は、日本が浅田の最後を励ますお祭りの雰囲気」というコメントを引用。地元ファンの熱烈な声援が高得点につながったかのような見解を載せている。このほかにも、「ISU(国際スケート連盟)のスポンサー中10社以上が日本企業だから」「ソチ五輪以降、高得点乱発傾向がある」など、さまざまな理由をつけながら“真央ちゃんびいき”が行われている―と邪推した記事が多数みられる


「中央日報」という彼の国では一応の「大手メディア」からして浅田選手を「虎のいないキツネ」呼ばわりしてみるなど、他国のアスリートに対する敬意の欠片も感じられない失礼な書きぶりだ。その他の記事に至っては悪意に満ちた中傷と紙一重であり、これでさらに嫌韓日本人を増やすことだろう。

高難度の技を完ぺきにこなせば高得点になるのは当たり前。それを率直に評価できない韓国メディアはあまりに幼稚でスポーツを語る資格は無い。背景には「反日」に加え自らの「絶対女王」を贔屓する心情があり、ロシアをISUに提訴しようとするなど常軌を逸した行為と通じるものがある。こうしたメディア・国民の態度は彼らの「絶対女王」にとっては贔屓の引き倒しになるだろう。

まあそういう微妙な感覚が理解できればもっと品格ある国になっていただろうが。
posted by 三四郎 at 22:17| 千葉 | Comment(2) | TrackBack(0) | スポーツ・エンタメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月21日

氷上の求道者

浅田真央選手のソチ五輪が終わった。SPで予想外の失敗が続き16位と出遅れ、その出来栄えさえ危惧されたフリーでは女子フィギュアでは前人未到の8回の3回転ジャンプを全て決め、堂々と6位に入賞した(時事電子版)

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(写真:時事通信)

>ソチ五輪フィギュアスケート女子フリーが行われた21日未明、浅田真央選手が学ぶ中京大の愛知県豊田市にあるキャンパスでは、学生や教職員ら約360人が息をのんで大型スクリーンを見詰めた。前日とは別人のような集中力で完璧な演技を見せた浅田選手。メダルには届かなかったものの、拍手と歓声は鳴りやまず、涙ぐむ女子学生の姿もあった
>浅田選手が氷上に滑り出すと、チアリーディング部の掛け声に合わせて「ゴーゴー真央」の大合唱。しかし、演技が始まると、会場は静まり返った
最初のトリプルアクセル(3回転半)。全員の視線が集まる中、きれいに着地が決まると、「ワッ」と歓声が起こった。ジャンプが決まるたびに歓声のトーンは上昇した
>演技を終え、込み上げる涙を抑え切れない浅田選手の姿がスクリーンに映し出された。応援会場からは、健闘をたたえる拍手と歓声が数分間鳴りやまなかった
>同大3年でスケート部主将の江口涼一さん(21)は「完璧過ぎて言葉が出ない」と感極まった様子。浅田選手のメンタル面に不安を持っていたという同部の湯浅景元部長(66)は、フリーで見せた好演技に「よく立て直した。大人になった」と満足そうな表情を浮かべた


まずは浅田選手の活躍を讃えその労苦をねぎらいたい。メダルは逃したが、女子フィギュア界に残る偉業を達成し自己ベスト点を獲得したのだから胸を張って帰国してほしい。

思うに、浅田選手の敵は誰よりも浅田自身だったということだろう。元指導者の言葉通り、浅田選手にはメンタル面の弱さがあったことは感じる。いつの演技も安心して見ていられないというところは確かにあった。

それでも自分の「ジャンプ」に拘り、自ら困難な道を選び滑り方を根本から見直し実績を積み重ねてきた。その結果のあのフリー演技だった。その姿はアスリートと言うより「求道者」と呼んだ方がしっくりとくる。

この演技がSPでもできていれば、とは誰しも思うが終わったことだ。ただしかし、ここまで完成度を高めた技を見ると、これで終わっていいのかという思いは勝手ながら抱いてしまう。鈴木明子も27歳まで頑張ってきた。「集大成」はもう少し後にし、精神力の強化を図ってリベンジするのもまたありじゃないか、などと無責任な感想と期待を持った俺である。
posted by 三四郎 at 07:46| 千葉 | Comment(4) | TrackBack(3) | スポーツ・エンタメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月17日

燻し銀

いちいちメダル獲得のたびにブログネタにするのもアレだが、「伝説の男・葛西」の銀メダルの話題は取り上げずにはおれない(読売電子版)

>ソチ五輪は15日、スキージャンプ男子個人ラージヒル(LH)で葛西紀明(土屋ホーム)が2位となり、7度目の五輪で個人種目初のメダルに輝いた41歳254日でのメダル獲得は、冬季五輪の日本勢では、バンクーバー大会スピードスケート女子団体追い抜きで銀メダルだった田畑真紀の35歳を大幅に更新した。冬季の個人種目では史上4番目の年長記録で、ジャンプでは五輪最年長。伊東大貴(だいき)(28)(雪印メグミルク)は9位、清水礼留飛(れるひ)(20)(同)は10位、竹内択(26)(北野建設)は13位だった

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(写真:読売電子版より)

何がすごいって「41歳」ですよ。並みいる20代選手を抑え、1位にわずか0.5ポイントという肉迫ぶり。これを凄いと言わずして何を凄いと言おうか。

7度目の五輪ということは、20歳そこそこの若手選手が生まれる前から五輪に参加していたことになる。まさに「七転び八起」、年季も根性の入れ方も違う。

この世界ではとうにリタイアするのが当然と思われているのを覆しての結果だ。実年齢では俺より年下ながらその生き様は学ぶに値する。それぞれの世界で「先」が見えたつもりになり黄昏ている中高年に対する激励としても、これ以上のものはない。

羽生の金が未来に輝く「栄光の金」なら、葛西の銀はまさに「いぶし銀」、「尊敬の銀」とでも言うしかない。おめでとうと何度も言いたい。
posted by 三四郎 at 00:00| 千葉 ☀| Comment(6) | TrackBack(4) | スポーツ・エンタメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする