2012年12月04日

中共海上便衣隊任務遂行中

少し前、尖閣諸島で民間活動家を装った中共軍人が上陸し「実効支配」に乗り出すという元米軍人の想定を記事にした(拙記事:「尖閣便衣隊に備えよ」)。

所を変え形を変えて、この不安が南シナ海で現実に起きている。同海域で調査中のベトナムの石油調査船が、これまで二度にわたり「中国漁船」によってケーブルを切断されているということだ(時事電子版)

>ベトナム国営石油会社ペトロベトナムは4日までに、南シナ海で調査を行っていた石油探査船のケーブルが11月30日、中国の漁船によって切断されたことを明らかにした。ケーブル切断は2011年5月に続き2度目で、南シナ海の領有権をめぐりベトナム側が強く反発している
>同社のウェブサイトによると、探査船「ビンミン02」号が中部クアンチ省沖で活動中、多数の中国漁船が接近し、2隻がビンミンの後部に回ってケーブルを切断した。探査船はケーブルを修復し、翌日に活動を再開したが、ペトロベトナムは「中国漁船の行動に強く抗議する」としている


いったいどんな理由があって、「中国漁船」はベトナムの石油探査船の周辺に大挙して押し寄せ、わざわざ「後部に回ってケーブルを切断」するというのだろうか。よしんば件の調査船が中国漁船の操業を妨害する形になったとしても、ケーブル切断という実力行使に及ぶのは尋常ではない。普通の漁民が外国公船に敢えて成しうる行為として一線を超えていると感じる。

しかも一度ならず二度までもである。「普通の漁民」ならぬ破壊工作のプロが、組織だって関与していると考えるのが自然というものだ。おそらく中国軍人が直接実行すれば国際的非難を免れないが、「漁民」であれば「操業を妨害された怒りによる短慮的な行為」と片付けられると踏んでのオペレーションだろう。

まさに日中戦争以来、この国の軍隊の常套手段となっている「便衣隊」によるものと見做してよかろう。今日のベトナムは明日の日本である。中国という国は相手が弱いと見るや徹底的に攻めとるが、初動は「隠れ蓑」を使い逃げ道を用意しながら「既成事実」を積み上げていくところがある。

決して「正攻法」では来ないこの希代の陰謀国家に対し、日本は余りにナイーブだ。他山の石とするだけでなく、ベトナム、フィリピンなどと積極的に連携し、米国も当然巻き込んだ対中牽制の体制を次期政権では確立してほしいものだ。
posted by 三四郎 at 19:16| 千葉 ☔| Comment(2) | TrackBack(1) | 異文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月25日

粋なリベンジ

中国政府は新旅券に一方的に周辺国領土を印刷して関係国の批判・抗議を浴びているが、インドは同国に査証申請された中国旅券に対して、インド領をデザインしたスタンプを押印して対抗するという(産経電子版/goo)

中国が新規に発行した旅券の地図やイラストに周辺国・地域が反発している問題で、この地図に印中間で領土問題となっている地域も中国領とされているとして、インド政府が対抗措置を取っていたことが24日、インド主要紙などの報道で明らかになった
>インドの対抗措置は、中国が新規に発行した旅券保持者によるインド査証(ビザ)取得の申請があった場合、インドが領土とする地図を押印した査証を発行するもの
>印中間ではインド北東部アルナチャルプラデシュ州と、同国北部カシミール地方で中国が実効支配するアクサイチンをめぐり、領有権の対立がある
>地元紙ヒンズーによると、中国の新旅券の地図は両地域を中国領として記している
>インド側は3〜4週間前にこの事実を把握し対応を検討。中国側には、このような状況が続けば両地域をインド領とする地図を押印した査証を発給すると伝えたというが、正式な抗議は行っていない。事態のエスカレートを避けたいとの配慮とみられる。同紙は「言葉より行動で示すほうが効果的」とインド側の対応を解説している


これは対抗措置としてはなかなか粋な対応と言える。言葉による抗議はもとより必要だが、中共には「蛙の面に小便」である。といって放置すれば「既成事実」が独り歩きするが、内外の問題山積の中、今は事態のエスカレートは望まないとなれば、同レベルの対応を行うという方法もある。

しかしインド旅券にインド領デザインを印刷して応酬するのもどこか子供じみたところがある。旅券のデザインが関係国に対するメッセージであれば、それに応えるには査証スタンプ以上に適したものはない。入国審査の窓口で全ての中国人が「これが俺の領土だ」と主張すれば即座に「それは認められない。ここまでだ」とインド側がやり返す構図である。

インドと言う国の強かさと外交センスを感じさせる一件だと思う。
posted by 三四郎 at 17:33| 千葉 ☀| Comment(2) | TrackBack(1) | 異文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月30日

出るも地獄、残るも地獄

一度は北朝鮮を脱北しながら、残してきた家族を人質に取られて帰国した元脱北者が、北朝鮮国営メディアで記者会見して韓国を非難しているという(読売電子版)。

>北朝鮮に戻った元脱北者の中年女性が、「韓国で脱北者は、卑しい仕事にしか就けない」などと韓国を非難する異例の記者会見を開いた
>韓国メディアは、女性が北朝鮮当局に脅迫され、韓国のイメージを悪化させ脱北を防止するため、無理やり会見させられた可能性を指摘している
>朝鮮中央通信によると、記者会見は28日に平壌で、中国やロシアの記者を招いて開かれた。女性は2006年から今年まで韓国で暮らしたと紹介され、「韓国の脱北者の自殺率は一般の5倍」などと主張。脱北の罪を許してくれた金正恩(キムジョンウン)第1書記への感謝を述べた。会見の模様は国営テレビやラジオで国内中継された
>韓国政府は女性が実際にソウルで暮らした元脱北者と確認した。30日付韓国紙・朝鮮日報によると、女性は、北朝鮮の秘密警察に当たる国家安全保衛部から4月、北朝鮮に残った息子が炭鉱で強制労働させられており、「戻らなければ殺す」と脅されていたという


もちろんこの会見は北朝鮮の国民への見せしめであり、政治的プロパガンダ以外の何物でもないだろう。しかし一抹の真実が含まれていることも否めないのではないか。

「同胞」とて異なる政治思想、体制の中で生きるうちに価値観も変容し周囲となじめず軋轢も生じよう。日本でも、中国残留日本人孤児や日系ブラジル人労働者に対する偏見から生じる悲劇も少なくない。まして韓国は排他的で外国人や在外同胞に対する差別傾向が強い。とりわけ在日韓国人や脱北者を蔑む傾向が強いときく。

生活水準の低いと考えられる北朝鮮の「同胞」に対して、韓国民は憐れみと優越感がないまぜになった感情を露わにしているのではないか。「卑しい仕事」が具体的に何を指すか不明だが、脱北者が何の特技も無い庶民であれば尚のこと、悪条件で酷使されるという事態もありそうなことだ。

まさに北朝鮮国民にとっては「出るも地獄、残るも地獄」というところだろう。気の毒ではあるが、そしていささか酷ではあるが、国民自身がこの状況を本当に変えたいと思い、立ち上がらない限りこれは続くしかない。プライドなき国民は内でも外でも虐げられ蔑まれるのがこの世界と知るべきだ。自戒を込めて。
posted by 三四郎 at 19:32| 千葉 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 異文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月03日

いたちごっこ

中国の危ない食品については当ブログでもいろいろと触れてきた。中国当局も意識だけはあるようで、危険な食品を販売すれば死刑も適用されるという、あの国らしい法改正もしてきたようだ。しかしそこは民族性か、カネ儲けの執念はすさまじく、人民は極刑さえ恐れず次々と「新商品」を「開発」しているらしい(時事電子版)

>新華社電によると、中国公安当局は3日までに、浙江省で食肉処理後の豚や牛の皮、内臓から油を抽出し、食用油原料として販売していた業者ら100人余りを摘発し、「地溝油」(どぶ油)約3200トンを押収した。油は上海、重慶両市や安徽省、江蘇省などの食用油メーカーに販売され、市場に出回っていた
>中国では、廃油を再利用した粗悪油の流通が「食の安全」を問う社会問題となっており、司法当局が2月、地溝油に絡んだ犯罪に最高で死刑を適用できると通知したばかり。動物の皮や内臓を使った今回のケースについて「新型の地溝油だ」としている


売る方も売る方だが、買うメーカーもメーカーだ。安く仕入れられれば「素性」は問わないのか。どうせ個人・零細企業なら検品のしくみさえないのだろう。安全・安心に対する意識、責任感の欠落は悲劇的の域に達している。ここまで来ると「商魂」というより何か人間的欠陥を感じてしまう。

ともあれ、どこまで続く当局と業者のいたちごっこか。こういう犯罪がなくならないのは、とりもなおさず表向き規制を強化し罰則を厳しくしても、根っからの人治主義だけに、役人のいいかげんな運用や汚職があふれているということではないか。

命惜しくばあの国の食品は遠ざけるにしくはない。もし出張にでも行ったなら、冒険心があっても「庶民の味」に触れるのはやめて、外国人向けで我慢することだろう。
posted by 三四郎 at 18:43| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 異文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月15日

血は争えぬもの

韓国は売春が一大産業であり、売春接待も日常的に行われている「売春大国」であることは衆知の事実だが、ついに海外の現地自治体をも巻き込むレベルに達しているらしい(サーチナ)

>オーストラリアの在シドニー韓国領事館が、現地の区役所に売春に関わっている韓国人の情報を求める書簡を送ったことが、明らかになった。複数の韓国メディアが13日、伝えた
>韓国メディアは、在シドニー韓国領事館はキム・ジンス総領事の名義で現地の10カ所以上の区役所に「売春に関わっている韓国人の情報を知らせてほしい。必要ならば警察を派遣する」という書簡を送った。これを受けた各区役所は困惑しているようで、現地では騒ぎになっているという
>韓国外交通商部の関係者は「オーストラリアの合法的売春を否認しようとするのではなく、人身売買などと関連した不法売春を取り締まる必要があるという立場を伝達しただけ」と説明した
>韓国では昨年、「ワーキングホリデービザ」を悪用して、オーストラリアで売春に携わっている韓国人女性が1000人を上回るという報道が相次ぎ、同国政府は「遠征売春」を防ぐため、担当検事を派遣するなど取締りに努めている


自国の売春婦を摘発したいなら自国内でまず取り締まれ。勝手に海外渡航した先で売春業に精出している連中の情報を送れとは、現地行政にとっては傍迷惑な話だろう。どこまでも自己中な連中だ。

それにしてもワーホリを悪用してまで遠征売春する輩が豪州だけで1000人に上るなら、全世界では一体どれだけの数になるのやら、空恐ろしい。こういう連中の先祖の多くが、旧日本軍に随行して売春で稼いだ挙句、被害者面して補償を迫っているというわけだ。げに血は争えぬ。
posted by 三四郎 at 21:20| 千葉 🌁| Comment(0) | TrackBack(2) | 異文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする