2017年03月04日

ある晩節

「晩節を汚す」とはこのことだな、と俺は昨日の石原元都知事の記者会見を見て思った(時事電子版)

>「座して死を待つつもりはない」。3日午後、豊洲市場(東京都江東区)の問題をめぐり、石原慎太郎元知事が語りだした。「果たし合い」と称した会見だが、報道陣からの質問に「専門的知見がない」「皆で決めたこと」と繰り返し、注目された豊洲への移転決定や東京ガスとの用地取得交渉の経緯については曖昧な説明に終始した
中略
>豊洲問題をめぐる自身の責任を認めつつ、「都庁、議会にも責任がある」と強調。さらに「混迷、迷走の責任は今の都知事にある」と移転を延期した小池百合子知事を批判した。「豊洲市場は安全」と述べる学者の見解を取り上げ、「科学が風評に負けるのは国辱だ。豊洲に移転すべきだ」と語気を強めた
>報道陣からは、部下に全て任せていたのかという趣旨の質問が集中。石原氏は「私は専門家でない。専門家のいる委員会や担当部局に任せざるを得ない」「浜渦君(当時の浜渦武生副知事)に任せていた」と繰り返すばかり
>しびれを切らした記者が「なぜきょうまでに事情を知っている浜渦元副知事から聞かなかったのか」と問いただしても「時間がなかった」。記者席から失笑が漏れた


この会見は記事だけでなくいくつかのTVでも映像を見たが、徹頭徹尾「責任転嫁」の弁明に終始している。一片の共感を持つとすれば、この無責任裁可を承認した都議会にも責任があり相応に批判されなければなるまいが。

また現下の混乱を作り出したのは小池知事だと、あたかも小池氏の移転延期判断が不当なもののように極めつけているが、これも見苦しい。そもそも食材を扱う市場としての安全性さえ検証と議論の最中である。「風評」を生むような情報が出てくるような不透明な移転事業を裁可した責任は免れない。

俺の経験的感覚で言えば、自身を「侍」とか「武士」に譬える人間ほど、およそそれらとは程遠い言動をする。潔くないのだ。

「座して死を待つつもりはない」とはいかにも格好のいいセリフだが、本来なら百条委員会に備えて必要なら関係者にコンタクトしながら自ら情報を整理し、都民・国民を納得させるための準備をすべきだろう。しかし衆人から疑惑を受ける中でこれを冷静にこなすことは心身に相応のストレスがかかる。要するにそこまでの精神的な強さがなかっただけのことではないか。

結局、「言い訳」と「責任逃れ」の場になってしまったという印象だ。これならしない方が良かったのではないか。今のこの人は「侍」には見えない。
posted by 三四郎 at 09:17| 千葉 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 政治・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月26日

極左から見れば

桜井誠氏が率いる日本第一党(日本一)の結党大会が都内のアパホテルで開かれるらしい(@niftyニュース/神奈川新聞)

人種差別主義団体「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の元会長、桜井誠氏が党首を務める極右政治団体「日本第一党」の結党大会が26日午後、東京都江東区の「アパホテル東京潮見駅前」で開催されることが分かった。日本第一党の公式ツイッターでは同日午後2時からライブ配信サービス「ツイキャス」で生放送すると告知している
>日本第一党は「ジャパン・ファースト(日本第一主義)」を掲げ、日本の国益、日本人の権利を守るとして、在日コリアンら旧植民地出身者とその子孫の特別永住資格の廃止、移民受け入れ阻止、外国人への生活保護廃止など差別・排外主義政策を打ち出す
>桜井氏は2006年12月に在特会を設立し、在日コリアンなどに対するヘイトスピーチ(差別扇動表現)を叫ぶデモや街宣を先導。東京・小平の朝鮮大学校前で「朝鮮人を日本からたたき出せ」「殺してやるから出てこい」などと怒号を上げた言動は、「在日朝鮮人の尊厳を傷付けるもので、人権擁護の上でも看過できない」不法行為として、15年12月、法務省人権擁護局から同様の行為を2度と行わないよう勧告を受けている
>昨年7月には都知事選に出馬。外国人の生活保護廃止などを公約に掲げ、街頭での選挙演説では「日本で生活保護をもらわなければ今日明日にも死んでしまうという在日がいるなら、遠慮なく死になさい」などと訴えていた
>都知事となった小池百合子氏の約291万票に遠く及ばなかったものの約11万4千票を獲得。その後、日本第一党を立ち上げ、自身のブログで「すべての地方議会の多数派を握ること」を目標に掲げ、党員を募集していた
アパホテルは、南京大虐殺を否定する書籍を客室に置いていたことが明らかになり、その経営方針に国内外から批判と疑問視する声が上がっている。桜井氏らは、今月5日に在日中国人らが東京・新宿区のアパホテル周辺で行った抗議のデモ行進に対し、沿道から「中国に帰れ」「日本から出て行け」などと罵声を飛ばし、アパホテルを擁護する姿勢を示していた


のっけから『「人種差別主義団体「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の元会長、桜井誠氏が党首を務める極右政治団体「日本第一党」』という執拗なレッテル貼りで始まる。かりそめにも「公正中立」を掲げるメディアには似つかわしくない書き出しである。

そりゃ「極左」から見れば桜井氏や日本一は「極右」になるだろうが、彼らの主張は至って普通のことに過ぎない。日本人の政党であれば日本第一主義を掲げ、本来の日本国民を蔑ろにする政策や、国家を侮蔑する勢力に抗議し反対しないほうが異様というものだ。

この新聞は東京新聞と同じ、朝日・毎日のローカルコピーだというのが俺の認識だ。むしろ地方紙という気安さ故か、全国紙よりも直截的で挑発的な記事が目立つ。桜井氏やその属する団体の主張や背景の分析もせず、「人種差別主義団体」とか「極右」というレッテルを記事に躍らせることがこのメディアの性格、立ち位置を物語っている。

購読料が安いとか地域密着とか、新聞を選ぶ基準は人それぞれだろうが、ネット時代の今日、新聞そのものの要否を含めて慎重に情報、メディアの真贋や性格を見極めたいものである。
posted by 三四郎 at 10:47| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月25日

森友の藪

大阪の学校法人「森友学園」の新校舎用地取得を巡る「疑惑」が現国会で喧しい(時事電子版)

学校法人「森友学園」に国有地が格安で払い下げられていた問題で、野党は24日、国会で「不当に安い」と追及を強めた。政府は適正な取引だったと反論安倍晋三首相は土地売却への関与を重ねて否定し、昭恵夫人が同学園の小学校名誉校長を辞任したことを明らかにした。学園側と距離を置くことで、火消しを図った形
>森友学園(大阪市)は、大阪府豊中市の国有地(8770平方メートル)を、鑑定額から埋蔵ごみの撤去費用として約8億円を差し引いた1億3400万円で取得。24日の衆院予算委員会などの審議では、売却価格の適正さに加え、売却に際しての首相や政治家の関与の有無が論点になった
首相は「私と家内、安倍事務所は一切関わっていない。もし関わっているなら、政治家として責任を取る」と重ねて明言。夫人の名誉校長就任に関し「何回も何回も明確に断っていた」と説明、森友学園が自身の名前を使って寄付集めをしていたことに「非常に驚がくした」として抗議したことも明かした
>ただ、17日の衆院予算委では、同学園について「教育に対する熱意が素晴らしいと妻から聞いている」と評価する答弁をしていた。学園に対する認識を改めたことは明らかだ
>政府は、通常は専門業者が行う埋蔵ごみの撤去費用約8億円の積算を、国の機関である国土交通省大阪航空局が直接行っていたことを認めた。しかも、実際に撤去されたかや、かかった費用は「把握していない」(財務省)という
>こうした説明を捉え、民進党の玉木雄一郎氏は「ごみの撤去費用8億円は適正な算定なのか」と追及。売却額の積算根拠が不明朗だとして「適正な対価なくして国有財産を譲渡してはならないとする財政法に違反する案件だ」と断じた
序盤の国会論戦で手詰まり気味の野党は、国有地売却を格好の攻め口と捉えている。民進党の安住淳代表代行は記者会見で「適正な取引だと財務省は言っているが、私も国民もそうは思っていない」と指摘、学園の籠池泰典理事長の参考人招致を改めて要求した
>一方、公明党の井上義久幹事長は会見で「国民に、通常より安い価格で払い下げられたのではないかという疑問がある」と野党の言い分を一部認め、「きちんと積極的に答えていくことが大事だ」と政府に注文を付けた。取引の経緯は会計検査院が調査に乗り出すことにしており、論戦はまだ尾を引きそうだ


政府は「適正な取引だった」というだけでは反論にならない。価格設定のプロセスを明確にすることで初めて国民の納得を得られる。

この件を取り上げた保守ブログの中には、「破格的に安い費用で国有地が払い下げられた例は珍しくない」とか「朝日や読売など大手マスコミも格安の金額で国有地を取得した過去がある」とし、例によって民進党やマスゴミのブーメランだ、という向きもある。

しかし俺から見れば「それはそれ」である。そうした事例を引き合いに出して追及側のダブスタを突くのは良いが、少なくとも政府・政権としては「疑惑」を提示された以上、これを説明し払拭しなければならない。

この件、そもそもが無能無策の野党が政権打倒の一点突破のために仕組んだ茶番という感じを俺は持っている。

森友学園そのものは昨日今日に現れた法人ではない。この件が騒がれる前は傘下の塚本幼稚園が、その保守色の濃い教育方針で話題となり、それを承知で子弟を入園させたはずの保護者から「差別だ」「虐待だ」と騒ぐ声が上がり始めたという、実に面妖な事態の発生がつい最近のことだったと思う。

安定の支持率の前に、国会論戦で攻める糸口さえ持たない野党にとり、何としても安倍政権を追いつめる「導火線」が欲しいはずだ。穿った見方をすればこれは周到に仕組まれたスキャンダルともいえる。しかし改めて言うが「それはそれ、これはこれ」だ。政権にやましい所が無ければ堂々とかつ徹底的に調査と説明を行うべきであろう。

ちなみに俺は「安倍首相が前言を翻して森本学園と距離を取り始めた」という書きぶりに、あたかも「トカゲのしっぽ斬り」的な印象を持たせる意図を感じてしまう。

むしろ安倍首相としては、この学園についての意識が低く、今回の騒動を機に調べてみて認識を改めたというあたりではないか、と感じている。その意味でやや脇が甘かったという面はあるのではないか。

混乱の世界情勢の中、安倍政権を置いて国政を託せる人物、政党はない。無能無策ばかりか反日国に有利な活動に血道を上げるサヨク野党に政権は渡せない。その意味でも、安倍政権はしっかり説明責任を果たしてほしい。
posted by 三四郎 at 15:25| 千葉 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 政治・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする